2013年4月の整体

痛みもつらいが それ以外の
しびれや知覚障害 感覚過敏や鈍麻 脱力感や麻痺 ピリピリ感 などが
首から肩、 腕から肘、 手首から指へと 様々な部位であらわれるのも
きわめて不気味な所があり 特に原因が特定できない場合は暗い連想をさまざまに呼び起こし
 
一気に生活の質をさげてしまう
当然用心深い方は 脳神経の検査もうけるであろうが 脳に異常なしと診断されたのであれば
一度 整体の門をくぐられるのをおすすめする





では 整体はどうこれらの症状に対処するのだろか
まず 大きくいって
腕神経叢 わんしんけいそう という神経が どの部位で問題を起こしているのかをみる
上記のような病態の場合 ほぼ 腕神経叢 わんしんけいそう に問題があるからであり 
それがどの部位で支障をきたしているのかを特定するのが第一処置である


それは 頸椎なのか 首根っこなのか 脇下なのか 上腕なのか 肘なのか 手首なのか 手の中か
ほぼ これらの部位のどこかで 腕神経叢 わんしんけいそう を圧迫または絞扼されている事が考えられる


腕神経叢 わんしんけいそう を圧迫または絞扼されているとどうなるか
神経の血流障害がおこされ 神経線維の栄養補給と老廃物の処理が滞り ひいては上記のような様々な症状がでてくる
したがって 整体施術は 腕神経叢 わんしんけいそう を圧迫または絞扼を解くものとなる
その主は
 腕神経叢 わんしんけいそう を圧迫または絞扼されている部位の筋肉・筋膜などの硬直をとり
神経の走行を快適にすることである


たとえば これら 腕神経叢 わんしんけいそう の障害による病態は その部位によって 病名があるので
それを紹介しよう


頸椎にもんだいがあれば 頸椎神経根症 けいついしんけいこんしょう
肩関節の周囲にもんだいがあれば 胸郭出口症候群 
きょうかくでぐちしょうこうぐん
肘にもんだいがあれば 肘部管症候群 
ちゅうぶかんしょうこうぐん
手首にもんだいがあれば 手根管症候群 
しゅこんかんしょうこうぐん
手の小指側に問題があれば ギヨン管症候群


このうち 頸椎神経根症 けいついしんけいこんしょう については
腕神経叢 わんしんけいそう を圧迫または絞扼ではなく
腕神経叢 わんしんけいそう の出発点である頸椎部の変形であるので 少しいみがちがってくる


すでに あなたが長年の手のしびれや痛みから整形外科に行き 
頸椎神経根症 
けいついしんけいこんしょう と診断されているならば
頸椎そのものに問題があり 骨棘
 こっきょく や頸椎ヘルニアが原因であるといわれているのかもしれない
その場合 手術をすすめられてないのならば軽微の状態であり 
オペせずに治療する方法を選択することになるのであるが
問題は 頸椎神経根症 けいついしんけいこんしょう と診断されたとしても 
はたしてその手のしびれや痛みが
骨棘 こっきょく や頸椎ヘルニアという頸椎に 本当に問題の根源があるのかということであり
たとえば  骨棘 こっきょく や頸椎ヘルニアがあったとしても 痛みの全くでない人も大勢いる
頸椎にかぎらず 腰であろうと膝であろうと 
骨棘 こっきょく やヘルニアが痛みを誘発している本当の原因であるかどうかは正確に判断しにくい


すでに整形外科医のあいだでも
骨棘 こっきょく や ヘルニアがしびれや痛みの原因と短絡的に診断するのは躊躇する動きとなっている
こうした背景もあって
もしあなたが頸椎神経根症 けいついしんけいこんしょう と診断され
まず保存的治療の時期であれば
視点を 頸部だけにとらわれず 上肢全体にひろげ どこに本当の問題が伏在するか確かめるべきである