2013年12月の整体



先月 11月の整体 のなかで 肛門しめ体操 を紹介したところ 予想したとうり いくたの反響があったが なかに心おどるものがあった

それをまず 紹介したい

75歳の女性で永年にわたり 腰痛で苦渋の人生を歩んでこられた 

60歳ころまで女性でありながら現役の営業で東奔西走と活躍してきたが 

そのころより極度の腰痛に苦しめられ さんざん病院・民間治療を訪ねたが
 はかばかしい回復がみえず

結局 65歳で現役を引退 しかし 腰痛は消えず ひどくなると夜間も眠れぬ日々で 75歳まできたという

さらに 骨粗しょう症がひどく マッサージや整体は ほどこされると それなりの効果があり数日は快適だが またすぐぶりかえし

また 骨がもろいため マッサージや整体は徹底的にできなく おそるおそる中途半端な態勢となってしまう

そんな時 たまたま 11月の整体のホームページを目にして すぐに実行してみたという

すこしく 近年 尿漏れがでてきたためもあって がぜん興味を引いたらしい

もともとのこの女性の性格を反映してか 徹底しないと気のすまないらしく この 肛門しめ体操を 一日何百回と励行したという


実際 そこまでできたのも この肛門しめ そのものが気持ちよかったことと それが効果のありそうな予感が強かったからだという

たしかに この体操はうまくコツをつかむと じつに快適な身体感覚をもたらす

そうして 半月ほど・・・・

それまでの腰痛が ウソのように軽くなってきたらしい


こうして 吉報の電話が 整体 M I K U N I にもたらされた

もちろん それまで一面識もなかった夫人であったが 会話は 長年通院されてきたかのような懐かしさがしみわたる内容であった

その話の内容から分析するに


この夫人の腰痛は 腰部多裂筋 たれつきん の障害が原因であり 肛門しめ体操によって

永年極度の緊張状態にあった この多裂筋がゆるみだし 腰部全体の痛みが潮がひくように軽くなったものと推測される

多裂筋の位置は 以下の図を参照してください

 
 

多裂筋は深層にて 骨盤 仙骨 と脊柱の棘突起に結びついており

あまりに
 強く圧すると骨のもろい人は ヒビが入るなどの障害がでてしまう

したがって 骨粗しょう症の人の腰部多裂筋 たれつきん の障害は 外からの力の作用ではなく

身体の内側からの力をひきだし 身体の内部から逆に多裂筋に作用する手法が必要なのである

肛門しめ体操は まさに この内部から多裂筋の収縮と弛緩をくりかえすことにより そのゆるみを実現したのである

私が 手短にこのむねを電話口で伝えると 夫人はそうですかと一瞬の沈黙のあと 涙声となった

これで歓喜するには 早計であり 完治への軌道はもう少し紆余曲折があるにちがいない



そうした軌道への糸口が見つかったといえるであろう

電話での別れぎわ

夫人は 「そうそう、 尿漏れも こころもち良くなった気がします」 とのことっだった。

ひき続き 肛門しめ体操 を励行し 腰部痛の根治のため 次の段階に行きたいものである

なぜ次の段階かというと 10年以上もわたり腰痛に苦しんできたことからみて ことは 多裂筋のみで解決はなく

他の病巣もなにがしかあることがうたがわれるからで

こうした場合 複合的な病巣の結果であることが多い