2014年1月の整体
 

スマートフォンの出現は

ヒトとヒトのコミュニケーションのあり方に変革をよんでいるが

同時に

スマートフォンから四六時中はなれないでいられなくなってしまったヒトの身体の変化も

みすごされなくなった

いわゆる 
スマホ症候群 である。



特に この2013年〜2014年の年末年始にかけて

仕事からはなれスマホに夢中になりすぎて

身体に様々なひずみがうまれ がまんできなくなって

整体 MIKUNI 名古屋 三国への来院となる症例が多かった

もちろん

スマホのやりすぎだけで整体に来るにいたるのではなく

それ以前に 慢性の肩こり・首痛・頭痛・眼精疲労にこうむっており

さらにその上にスマホを見る時間が急激にふえ それが引き金となり

突然、首がまわらなくなる

朝おきたら寝ちがいで激痛

目の奥の不気味な痛みがとれなくなる

気がついたら ひどい猫背となっている


などの発症となる

     


こうした  
スマホ症候群の対策と撲滅の手立てを今月は考えてみたい

まず

スマホ症候群を引き起こす スマホの特徴を以下の2点にしぼってみよう

小さいモニターつまり画面で膨大な情報を長時間見てしまう 

(これがパソコンとちがうところ)

スマホのモニターを見ると時の姿勢が不定である 

(パソコンの場合はほとんどが座位となる)

この特徴によって ヒトは 頚椎突出 となりやすい

すなわち 首が前に前にと出てしまうのである

下の図を見てほしい こんな体型になった人を街で多く見かけないだろうか

頸椎 つまり首が前方にでて 猫背になってしまった姿勢である

典型的なスマホ症候群におちいってしまった体型


 


スマホの画面が小さければ 長時間に及ぶ操作は 自然と首は前方に前傾しがちとなり

特に 食い入るように画面の動きを追う場合 文字どうり目と鼻先に画面がくる

つまり頸椎が前方に突出してくる

また モバイルのモバイルたるゆえんは

動きながら 立ちながらスマホの画面を追うことであり

椅子などにしっかりとした座位姿勢をとって あつかうことが少ない

特に姿勢と身体に大きな影響をおよぼすのが

 イスの背もたれがない姿勢のまま長時間スマホをあつかうことである

背もたれの効用については それにきずいていない方が多いが

じつは 背もたれに背をしっかりつけて入り姿勢といない場合と比べると

身体に及ぼす負荷のかかり方が決定的にちがうのである

イスのせもたれに背をぴったりとくっつけている場合

自然と脊椎は立ち上がり 骨盤が閉じ気味となり 頚椎は前方に突出しにくい

それに比し たとえば床に直接すわり背もたれのない場合は

ほとんどが 脊椎は丸まり 骨盤は開き 頚椎が前方に突出し 猫背となる

たとえ背もたれがあっても 背もたれを使わなければ同じことである

下図を参考にしてほしい

すべて 頚椎突出に至る道の姿勢である

     

これによって 

スマホ症候群の代表疾患である ストレートネックの頻発発症となるのである

ストレートネックとは

頚椎の7個の骨の配列が正常であればゆるいカーブをえがいているのであるが

これがカーブ曲線が消えて ほぼ直線になってしまうことで

原因は頸椎や肩まわりの筋肉の硬直と過緊張によっておこる

こうなると

首痛・肩こり・頭痛・背中痛・猫背・目の奥の痛み、 はては腰痛がでてきやすくなる



では これを防ぐにはどうしたらよいであろうか?

まず原則は 頚椎を突出せずに

首を立てた状態で スマホの位置を手によって見やすい位置決めをすることで

つまり 首をうごかしてスマホをのぞきこむようにせずに、

首の位置を理想の形に固定し

腕を自在に動かすことによりスマホの位置をきめることである

この原則を死守することによって かなりの頚椎突出が防御できる

下図は頸椎にとっては良い姿勢といえる

頚椎が前方に突出していずキレイな姿勢となっている

右の腕が動くことによって 適正なポジショニングをとれる

 

下図の緑色はOK,赤色は頸椎突出になりやすい姿勢といえる

その差が歴然とわかるはずである

 


さらに できるだけ背もたれのある椅子にすわる座位姿勢でスマホを操作することである

もし背もたれがない場合

立っているのであれば 両足のかかとと膝がしらを左右をくっつける姿勢

床にすわっているのであれば 両膝頭をくっつける姿勢

これによって 骨盤が締まり 脊椎が立ち上がり 頚椎が突出しずらくなるのである

ただし 背もたれがあっても よくない姿勢の例が下図の右である

左の図は背もたれをよく活用し 理想的なスマホ操作姿勢となっている

   

下図は 背もたれを活用しなくても

 頸椎から胸椎・腰椎にとっては理想的な姿勢となっている

ただし

この姿勢を長時間とり続けると

ある部位に強いコリが出る可能性がある

どこかというと

肩から腕 あるいは肘から前腕にかけての部位である

では どうすればよいか?

理想はこの姿勢のまま 脇をしめることである

脇がしまることによって

この場合の負荷は ほとんど体幹にかかることとなり

総体的な身体の全体にかかる負荷は

著しく軽減する

 


さて 今すぐ スマホ症候群におちいってしまっている方も おちいりそうな方も

今すぐ 試みてください


さて こうしたスマホ症候群の撲滅の手だてをこうじても

 いっこうに体の不調が解決しない方は わずらわしいかもしれないが

整体 MIKUNI 名古屋 三国 への来院の順序となる

もちろん

生まれつきの頚椎突出でない方で 近年に頸椎の突出に気がついた方とか

ストレートネックに最近おちいった方は

整体でほぼ完治するといっていい

だが 問題は

長年にわたってこのような症状を放置してきた人である

そうした場合 すでに骨の変形がはじまってこれが固定してしまっているケースもあり

そのひとがかつて二十歳ごろと同様の頚椎の状態には完全にもどらないかもしれず

注意が必要である

つまり 問題の所在が筋肉のみに限定されている場合は完治しやすく

それが骨の変形に及んでいるときは難渋するということである


以上 スマホ症候群の典型的な症状について記したが

今後 もっと深刻で複雑な症状で悩まされる人が多く出ると予想されるのが

スマホの
電磁波障害である

この問題は あらためて別の稿で記したい。