2014年9月の整体



9月になっても ぐずついた天気が続き 快心の晴れがやってこない今年は

そのためか 疲れがぬけきらず 夏の疲れを立て直しできない人が多い

普通の何でもない疲れとは ちょっとちがって

今までにない 底知れぬ疲労を感じて 懊悩している人について 今月は述べる

対象は 次のような重い疲労がしつこい人である

 1
今までにない しつこく深い疲れが取れない

 2
朝の起きる時が 特につらい

 3
強い倦怠感があり うつ病ではないかと疑う

 
 4
塩からいものが ひどく食べたい

 5
日常の簡単な動作がひどくおっくうで やりだすのにひどい努力がいる

 
 6
ヤル気が太陽が沈まないと出ない

 7
精力と性欲の減退を つとにかんじるようになった

 8
いままでにないアレルギィーがでてきた

 9
毎日をすごすのが やっとである

 10
風邪をひきやすく またなかなかなおらない

 
 11
月経前症候群がつよくなった

 12
ストレスをいつもかかえている.,あるいは 強くそう思い込んでいる

 13
起立性低血圧と診断された

 14
睡眠時間とその質がコントロールできず たえず睡眠不足感あり

 
 15   
おなかがすいているのに 食がすすまない

 16   
皮膚に ツヤはりがなくなってきた


以上の項目の多くに該当し さらに

いろんな手をつくすが 効果がいまいちという人は

副腎疲労症候群 ふくじん ひろう しょうこうぐん

ということが考えられるかもしれない


この症状名称は 1990年代にアメリカの方からやってきたものであるが

日本でも ストレスが身体におよぼす多大な影響を重要視するようになってから

急速にひろまった症状名称である

副腎は 腎臓の上端に寄り添うように位置する餃子大の臓器であるが

その大きな役割は 第一にストレスに対抗するホルモンを分泌することである

したがって 副腎疲労症候群 ふくじん ひろう しょうこうぐん も 簡単に言えば

過大なストレスにさらされ続けたあげく そのストレスを打ち消そうと働いてきた副腎が

その酷使に 疲れ果てた末に おこるものと考えてよい


副腎は ストレスと戦う臓器である

ところが あまりにもストレスが長時間・過大におそいかかっていると

やはり 副腎もついに ねをあげてしまう


それが 副腎疲労症候群 ふくじん ひろう しょうこうぐん である

では ストレスと戦う副腎のメカニズムを見てみよう

まず ストレスを感知すると、

脳の中の間脳の視床下部の下垂体から副腎に このストレスに対抗する指示がだされる


すると 副腎はコルチゾールというホルモンを分泌して このストレスに対抗しようとする

コルチゾールが分泌されると

ストレスに対抗できる体の態勢つくりのために

糖、タンパク質、脂肪の代謝率を高め血液のグリコーゲンを高めエネルギィ源を確保する

炎症のあるところを抑制し 抗炎症作用をだす

免疫機能を抑制し 免疫作用で攻撃を受けているものを低下させる

というような現象を引き起こし 副腎はコルチゾールを分泌しながら 果敢にストレスと戦っている

たとえば このコルチゾールの一日の分泌量は 通常20mgであるが

ストレスが過大であると 200〜300mg分泌されるという

こうした分泌量が続くと 副腎も肥大し さらに大量の分泌できる態勢をとってくる

しかし そうした戦いみおある一線を越えると

副腎は疲労し コルチゾールの分泌がへってくる。

それが 副腎疲労症候群 ふくじん ひろう しょうこうぐん である

もちろん この状態がさらに悪化すると

別の病名があり

アジソン病がそれであり 急性の場合は 副腎クリーゼ がそれである。

では 副腎疲労症候群 ふくじん ひろう しょうこうぐん

ではないかと 疑いのある方はそうすればよいのか?

副腎の検査に精通した病院をさがすことで そこでの検査となる

これによって 病院にて副腎疲労症候群 ふくじん ひろう しょうこうぐん

と断定された方は さいわい である

なぜなら こうした特定がされずに どうしたらよいかさまよう人が多いからである

では 副腎の疲労を回復する手立てを 整体はどうおこなうのであろうか?


かんたんに まとめると

それは 睡眠の質の向上 と 栄養の摂取の促進ができる体つくり 

をはかることにほかならない

それは

副腎疲労症候群 ふくじん ひろう しょうこうぐん の 大きな特徴が

ひとつに 睡眠障害があること

ふたつめに 過大なストレスと戦う時に潤沢な栄養素が必要となるが

副腎の調子が悪いと スカッとした食欲が喪失するため 必要な栄養素が不足気味になることである

睡眠障害の様相は ひとによってさまざまであるが 

寝入りがぐずぐずとながびく、途中に何度もめをさます、起床時に熟睡感がない、睡眠不足感が常時ある

朝起きるときが かなりつらい

など である

もともと コルチゾールの分泌は正常だと 

朝の8時ごろ分泌のピークを迎え 一日の活動に備える態勢をつくり

昼間はその分泌により ストレスに打ち勝っていく状態が続き

夜になると 分泌が低下し就寝とともに副腎も休息をとる というような

時間の推移とともにリズミカルに動く性質がある

ところが

こうしたリズムが変動し 夜になっても副腎を休息させることができなく

朝になっても コルチゾールの分泌が不十分で 戦える態勢になっていないと

副腎の変調をきたしやすいのである

それには まず睡眠をコントロールできる体をつくることである

もちろん 夕日が沈むとともにベッドに入り

朝日ののぼる前にベッドからとびおきれる生活をおくることが理想であるが

副腎疲労症候群 ふくじん ひろう しょうこうぐん

におちいった方は それができない条件下にいる人がほとんどである

であるから 自分のタイムスケヂュールのなかで

睡眠をコントロール下における能力をもつことが求められるのである

つまり 寝たい時に瞬時に寝入りができて

中途の覚醒がなく

狙った時間にぱっちりと目が覚め

目が覚めると同時に間髪をいれずに うごきだせる

という 睡眠コントロール である

こうしたときこそ整体の出番であり 整体の最も得意とする場面である

睡眠の質の向上

とは そういう心身をつくれることをねらいとする

栄養の摂取の促進ができる体つくり とは

副腎がつかれてくると 食欲が減退する これは

コルチゾールが 胃酸などへの影響力があることに加え

あらゆることに無気力状態となっていしまうことで

おなかがすいているのに 食事をとること自体 おっくうで仕方がない

というような つまり つかれはてた状態になるからで

こうした状態を 整体は 快適な身体の環境をつくることで

小気味のよい食欲を回復する ことをめざすのである

とくに コルチゾールを合成するには、

タン白質・ビタミンC・ビタミンB群(とくにB5)・亜鉛・ビタミンE・ビタミンAなどが必要といわれている

副腎疲労にこうむった方は 長期間のストレスによる消化吸収障害や、ストレスによる栄養素の需要の増大などで、

これらの栄養素の欠乏状態に陥っていることが多い


食欲の回復する整体施術をうけて 軽快になった心身が

これらの栄養が 枯れ地に水がしみこむように吸収していく のを めざす

9月の整体のひとつのシーンである