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2017年7月の整体


半袖の季節になり 腕から手にかけてあらわとなり

手指に関節の変形がはじまって障害を持つ方には

さらにつらい時となる。


手がしびれる、指が痛い、物がにぎれない、

また 指関節の節くれだった変形

といった手指のトラブルは 圧倒的に女性に多い。


とりわけ 女性が更年期に達すると それがグーンと増える。

それは 女性ホルモンのエストロゲンが減少してくると

腱や関節を包む滑膜に炎症を引き起こすという

生理的原因があるからで

閉経の前後5年間 計10年間は

エストロゲンの急激な低下をみて 手指のこうしたトラブルが格段に増える。


更年期障害は 様々な症状がでるが

こうした手指の障害も その一つとカウントされる。


なかでも 

指の第1関節と 第2関節がひどく曲がってしまう

へバーデン結節とブシャール結節は

すらりとした美しい指が ゴツゴツと変形して

女性にはとくにつらいことになり

半袖で腕からが白日のもとに露出されるこの時期

手指のこうした障害をどうにかならないものかと

整体に訪れる人がグーンと多くなるのである。


整体では へバーデン結節とブシャール結節に対して

次のような対処をしている。


まず へバーデン結節もブシャール結節も

エストロゲンの変化でのみで発症の原因があるわけではなく

複合的な要因がからんで発症にいたるのであり

なかでも 大きな要因は 

手指にかかる長年にわたる力学的な負荷であり

そのしわ寄せが ある年齢にさしかかった時 指関節の変形として出現する。

このため

へバーデン結節もブシャール結節の処置の第一は

こうした 手指への力学な負荷を止めることである。


手指への力学な負荷 とは 単に手指の使い過ぎ ではない。

通常の日常的な繰り返される動作において

過度な力学的な負荷が手指にかかってしまう体の動きの癖が修正されるずに

長年にわたり続いてしまってきたことに因を発する。

したがって正確にいうと

手指の使い過ぎではなく

あやまった体の使い方で 末端である手指に異常な負荷がもたらされた状態

を言う。


どういうことかというと

たとえば フライパンを持つにしても

その保持する力はどこからでて どのような身体の部分でささえているのか?

フライパンの柄を握っているのは 左手の手のひらとして

左手の手のひらの力でフライパンの重さの何割をささえているのであろうか?

こうしたことを追求していくと

フライパンをささえている力が 実は 身体の各所で負担し

それを総合的にバランスよく配分されながら

長時間フライパンをにぎっていても疲れないようメカニズムが働いているのである。

具体的には

フライパンを一日中にぎって調理する料理のプロは

フライパンをささえるのは まず背骨と腰のエリアということを

体験的に熟知している。

フライパンを実際ににぎる手指は ほんの支える程度の力しか添えられていない。

これが実情である。

こうした 理想的な体の負荷のかけ方の原則から逸脱し

末端 とくに手指に力がむやみに入ってしまう習性が長年続くと

指関節の変形の遠因となるのである。

たとえば

長年にわたり経理の仕事で そろばんを来る日も来る日もはじいてきた人

一日中 毛筆で習字を書いてきた人

熟練のヘアーデザイナー など

ある年齢に達し

はじめは 指の関節が痛くて悩み

いつのまにか 指が変形し節くれだってきて

ということに なる。


こうした場合

ほぼ共通した身体症状が認められ それは

首〜肩〜背中の筋肉群の硬直が非常に強いことである。

こうした部位が 柔軟性を欠いているため

体幹から末端の手指を結ぶラインで 負荷のかかり方が遮断され

結果的に

手指の力だけで物事を処理するという習慣が抜けきれず

手指への力学的負荷が過酷にかかってしまい

それが 手指の変形を生む要因の一つとなってしまう。
機会

このため 整体では

まず こうした身体の力学的ラインを修正し

手指への過度な負荷がかからないような身体を作り直すことがはかられる。


あなたも 初夏のいちじつ、

半袖から伸びた手指をまじまじと見つめる機会があれば

 手指の末端が 身体全体の生理的動態と密接に連関していることに

おどろいてしまうかもしれない。



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