整体 MIKUNI

2017年11月の整体
天気が痛みをつくる
 

慢性的な痛みや不快症状に苦しめられている人が

天気の変動で それらが一段と強くなり

天気に左右される体におちいっているケースは多い。

天気が痛みをつくるのである。

もちろん 天気によってひきおこされるのは 痛みのみでなく

痛み・めまい・だるさ・むくみ・うつ などが多い。





『 雨になる2日前から頭痛とめまいが 必ず出る 』

『 冬の寒い日は 必ず股関節が痛くなり歩けなくなる 』

 『 梅雨時になると 体がだるくなり働けなくなる 』

『 曇りの日は 1日中 ウツにおちいる 』




などなど

こうした症状で整体に訪れる患者はおびただしく

逆に 天気の推移で 今日あたり あの患者から電話の予約が入るのではと予想すると

的中することも多々ある。

それほど 天気はある一部の人に深刻な影響を与えている。


天気の要素は大きく分けると3つ

気温・湿度・気圧 である。

さらに 付随的要素として

光り・風・匂い があるが

決定的要素は 温度・湿度・気圧 といえるであろう。

痛み・めまい・だるさ・むくみ・うつ が出現するメカニズムは

気温・湿度・気圧 の変化をまず感知する現場が

この3つの要素を強いストレスとしてとらえるところから始まる。

その現場とは、

気温・湿度は 主に皮膚臓器。

気圧は耳の奥にある内耳臓器。

これが 外界の気温・湿度・気圧 を感知する主現場であり

 これらをストレスとして感知するか或いはノンストレスとして感知するかの

第一関門といえる。




したがって ここで皮膚と内耳に 

過敏、脆弱、など外部刺激に対抗力が低下している場合

気温・湿度・気圧 を鋭敏に感知して過剰に反応し これらをストレスとして感じる。

皮膚臓器は

様々な外部の情報を体当たりで受け取る最前線であり

それが 戸外で太陽光や外気にさらされることなく

屋内ばかりで運動量が少ない生活に馴致していると

戸外での天気変化に過剰に反応する。

冷房と暖房機器の発達は 戸外と屋内を完全に分断し

天気の変化似ついていけない退化となっている。

また 汗をかかない生活をしていると

皮膚の発汗機能の脆弱を生み だるさをもたらす契機となる。

皮膚臓器は

快適さに安住する時間が長いことにより

天気に脆弱となってしまい 皮膚は気温・湿度

のささいな変化をストレスとしてとらえてしまい

これにより もともと慢性的に疾患のある症状が悪化し

痛み・めまい・だるさ・むくみ・うつ

を誘発する。

もちろん それ以外に 年齢の進行とともに

年齢劣化により いくら戸外活動で鍛えられてきた体でも

年齢をかさねると 外気にストレスを感じやすい体になることもある。


また 内耳は

リンパ液でびっしりと満たされており

通常ここで外気圧を感知するのだが

その時 この内耳のリンパが かく乱、不安定、不調 の悪条件にあると

外気圧を過剰に反応し これがストレスとなり

そのストレスが 最終的に持病である

めまい・だるさ・むくみ などを誘発する事になる。


いずれにしろ こうして発生したストレス信号が

神経を経て脳に伝わり

そのストレスを打ち消そうとして脳から生体反応が出る。


その生体反応とは たとえば

自律神経を作動させ 自律神経の交感神経を興奮させる

交感神経の興奮は血管収縮をもたらし

この時 血管内に痛み物質が放出され痛みを感じる。 

また 内耳のリンパ液に強い刺激をうけると めまいを誘発し

ひいては だるさ・むくみ を生む。

さらに 気温・湿度・気圧 の変化でストレスがふくらむと 

それだけで気分がふさぎ うつ症状が出やすくなる。

結果的に

痛み・めまい・だるさ・むくみ・うつ

などが出てしまうというメカニズムである。


では 整体は

こうした 天気で 痛み・めまい・だるさ・むくみ・うつ が出てしまう体質を

どう改造していくのであろうか?


まず

皮膚臓器への徹底した刺激である。

皮膚臓器は 解剖すると 表皮と真皮と皮下組織に分けられるが

皮膚臓器への刺激とは もちろん この3層にいたるすべてにいきわたるようにする。

それによって

毛細血管、血管、汗腺、水分保持、皮下脂肪

などの機能の活性化を図り

血行 汗の出入り 水分 脂肪分 体温保持 栄養貯蔵 などが

気温や湿度により過剰の反応を示さないような強靭な体勢

つまり 体の勢いを作るのである。

 体の勢いとは 気温や湿度の変化をストレスと感じるのではなく

これを享受し喜びとする 方向にいざなう感受性の勢力をいう。

いうまでもなく

インドアで冷房暖房の器具に囲まれた空間に長くいれば

気温も湿度も一定であり 変化はなく

変化を不快と感じる身体に馴致してしまう。

これが 皮膚の勢いをなくする。

整体による 皮膚臓器刺激は 

この気温と湿度の刻々と変わる変動を 身体上につくりだし 

それを快適という意識を定着することにより

最終的に 気温と湿度の変化を快適と感知する体にし、

ストレスを感じない体質にする。


また内耳のリンパ液についていうと、

実は 内耳のリンパの状態は 体全体のリンパの状態を反映しているのであり

単に 耳だけの問題ではない。

つまり

内耳のリンパ液の状態が悪化しておれば 

耳以外の体の全体のリンパの状態も悪いわけであり

ひいては 腎臓の機能なども低下している恐れもある。

すなわち

内耳のリンパ状態は

身体全体の視野の中でとらえる必要があり

このため

こうした内耳の治療は

耳をいじるのではなく 全身のリンパ及び体液の流れを改造することでおこなう。

もともと リンパ管は 血管とくらべれば

ひじょうに薄く 外圧などの圧力に流れが影響を受けやすく

外圧の変化は 全身のリンパの流れに微妙に変動をもたらす。

このため 日頃からリンパ・体液の流動に問題があると

気圧の変化で 変調をきたしやすい。

このように 内耳、リンパ・体液、気圧 の密接な関連性をふまえ

整体は

全身のリンパ・体液の改善の視点で行うのである。


このように

整体は 毎日 患者の天気に左右される体と戦っているわけで

いきおい 天気予報にはよく注意をはらい

テレビ番組で もっとも気になるのが 

天気予報士の予測なのである。



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