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春は、肝臓と目



古来より

気候が なまめき なんとなく生の躍動を感じ取ると

肝臓も 活発に動き出し その機能が一段と上昇するのである。



なぜなら

肝臓という臓器は のびやかな気が広がるのを喜び

喜べば その働きが 気候に準じてひどく躍動するのである。

 肝臓は 大きく言えば

血液を通して栄養を体じゅうの細胞に配布する大役があり

肝臓がよく活動すれば

たっぷりとした栄養が隅々までいきわたるのである。

こうして うららかな春の到来は

肝臓にとっては 心踊る 待ってました! なのである。


であるから

肝臓の脆弱に日ごろから悩んでいる人は

春こそ 肝臓を鍛錬する好機と言える。


また 肝臓は、

情感や感情によって影響を受けやすいナイーブな側面もあり

情感や感情が 落ち着いていれば

肝臓には この上ない癒しとなる。

逆に

怒、 つまり 怒ると肝臓はダメージを受ける。

よって 日頃から 怒りっぽい人は

肝臓が傷ついている可能性が高い。

たとえば 激昂すると 右わき腹に激痛を もよおすことがある。

これは 肝臓の悲鳴である。

こうしたことから

いかりながら飲酒にまかせると

肝臓は負荷が強い。


では 春先、

どういう手段で 肝臓をきたえたらいいのだろうか?



まず

心身ともに のびのびとする環境に身を置いてみよう。

旅行、運動、散歩、気の置けない友人との会話、・・・

屈託のない のびのび とすることが肝が喜ぶのである。

春の旅行は そうした意味がある。

できるだけ 春の息吹を満喫できる旅がよい。

春の旬の食も 肝臓には絶好である。

肝は 情動と直結しているので

うららかな景色、春を告げる食材で

情感や感情が満足すれば 肝臓も同様に満意をしめし

肝機能はよくなる。


そもそも

肝臓の働きは 驚くほど広汎で重要である。

アルコールの分解は そのうちの解毒という機能のひとつに過ぎない。

肝臓の決定的な役割が

身体全体の代謝活動の中心の位置にあることである。

代謝は 個々の現場は体全体の一つ一つの細胞内で進行するが

そのセンターの役割をにない
 
全身への細胞に必須材料を供給する出発臓器であり

また

代謝活動の終了した物質の収束臓器が肝臓である。

このため 肝臓が機能停止すれば 栄養が断たれ 人は死ぬ。



こうした肝臓の状態をおおまかに かんたんに判断する方法がある。

それは 目の状態を見るのである。

肝臓の状態は 目に現れる。

あなたの目が

キラキラとうるおって明るく輝いて精気がみなぎっていればいれば

肝臓も好調であることが多い。

逆に

にごって 赤かったり 涙が欠乏したり しょぼしょぼしたり

視力がおちたり 暗くなると見えにくくなったり

精気の欠乏した目であれば

肝臓を いたわらなければならない。

肝は目に あらわれる。

したがって 春は肝臓と目の季節なのである。


 
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