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2020年1月の整体
腰痛の代表、仙腸関節痛 


 腰痛の代表的なひとつが 仙腸関節痛 せんちょうかんせつつう である。

痛みのもっと頻度が高く出るおおよその位置は 以下の位置となる。






両側に出る場合もあれば、 片方に強く出る場合も いずれもある。

以下のようなエリアが

ズーンと重く広域に痛みが深くのしかかるような痛みが出る事や

あるいは

鋭いピンポイントの痛みが左右のどちらかに強く出ることもある。


骨盤は 以下の骨格で構成されている。

仙腸関節とは 中心にある仙骨と 両サイドに分かれる腸骨との接地面の関節をいう。












発症する痛みは この仙腸関節お位置を中心に出るが

時に、 でん部、鼠径部へと広がりを見せることがある。


触診により 腰痛病変がこの仙腸関節にあることを決定つけるのは

骨盤内の両腸骨を外転させて

仙骨と腸骨の関節面にテンションを加えると痛みが誘発される。


逆に 骨盤内の両腸骨を内転させても 痛みは誘発されない。

たとえば 以下のようなポーズをすると

仙腸関節に痛みが出ると 病変の確認のひとつとされる。




その仙腸関節痛の痛みは、基本的には 腸骨と仙骨全体が重く鈍い疼痛をもつが

仙腸関節にかかるテンションの角度により 時に鋭い痛みが現れる。


慢性、急性 いずれもあり 長時間の坐位、立位 ともに耐えられない。

また 仰向けで睡眠姿勢をとると痛みが倍増する。


仙腸関節痛は 仙腸関節面、および 多数ある仙腸関節に連結される靭帯群のいずれにも

疼痛があらわれるが 中でも 最も痛みが出る部位は

上後腸骨棘(PSIS)  じょうこうちょうこつきょく である。




なぜ ここに最も痛みが出やすいかというと

こ関節部位が 骨盤の中において 脊柱が支持する上方からの荷重が仙骨で最下底で受け

その力が 左右の腸骨に分散する分岐点となり

ここで力の方向ベクトルが変換するポイントとなるからである。

もちろん ほんらい 仙腸関節をとりまく靭帯群は強固で強靭であるが

それをはるかにしのぐ圧力がここを直撃するすることによって

ついに耐え切れなくなり炎症を起こすことになる。

それが仙腸関節痛で最も多い  上後腸骨棘(PSIS)  じょうこうちょうこつきょく の疼痛である。







また 女性の出産後に起こりやすい腰痛も 多くこの上後腸骨棘(PSIS)の障害である。


時に 仙腸関節の疼痛というより この部位が力が入らなくなり

腰がぬけたような症状が頻発することがあるが

それは 仙腸関節が支持力が欠如して 弛緩してしまっていることにより起こる。

こうした時は 関連靭帯群や骨格筋群の蘇生施術をほどこす。


この仙腸関節痛 せんちょうかんせつつう の障害は 相当の重症にならないと

影像診断できないため その診断と治療に熟練が要求されるのである。


患者の自己防衛としては 骨盤ベルトは有効であり

骨盤内の両腸骨を内転させる体位の維持が求められるのである。


 

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