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2020年4月の整体

出っ尻、反り腰は誤解されている


まず 出っ尻、反り腰が悪い姿勢という概念を見直すところから始まりである。


じつは

出っ尻、反り腰がすべて悪い姿勢ではなく、

より正確に言うと

ポッチャリと出た下腹部で猫背の 出っ尻、反り腰が悪い姿勢であり、

腸腰筋のゆるんで力の無い 出っ尻、反り腰が悪い姿勢であるのだ。

つまり

下腹部が引き締まり、猫背でなく、強靭で柔軟な腸腰筋をもつ 出っ尻、反り腰こそ

推奨されるべき理想的な姿勢なのである。

これは 運動能力のすぐれた黒人の体型をみれば納得がいくであろう。

身体能力の高い黒人のほとんどは

出っ尻、反り腰なのである。

より正確に言うと

下腹部が引き締まり、猫背でなく、強靭で柔軟な腸腰筋をもつ 出っ尻、反り腰なのだ。

下図が黒人アスリートの典型的な出っ尻、反り腰である。


 




出っ尻、反り腰は 基本的には 骨盤が前傾が強くなると現れる。

下図のように 前傾した骨盤は 腰椎の湾曲を腹側に強くさせる。

黒人アスリートがまさにこの体型なのだ。





黒人は 骨盤が前傾しても

生来持つ腸腰筋の強靭さ、背筋、でん部、太腿の裏側の筋肉群の発達によって

下腹部のポッチャリ腹、猫背 になりにくい。

ところが

日本人をはじめとするアジア人の身体は

黒人に比べこれらの筋肉群が脆弱であり 結果的に骨盤の前傾によって

下腹部のポッチャリ腹、猫背が生まれやすいのである。

この結果

日本人を対象にすると 出っ尻、反り腰は悪い姿勢となってしまう。

また

日本人の体型特徴として 太ももの前側、大腿四頭筋が発達しやすく

このため 身体の前側方向への屈曲姿勢が長くこれにより

下腹部は解放せず、

背中も丸まりがちになり猫背になりやすくなり 

腰痛が出やすい体質となる。





黒人アスリートは この骨盤前傾位を有効に機能させて

圧倒的なパーフォーマンスを展開させるのである。

さらに ビジュアル的にも

骨盤が前傾し、ヒップがアップし、下腹部は引き締まり、脚が長く見える。

これに対して 日本人は、

腸腰筋をはじめとするインナーマスル、ハムストリングが脆弱であり

それに反して 太ももの前面とふくらはぎは太くなり

結果的に 脚が短く見えてしまう事になる。


では こうした日本人は どうすればいいのだろうか?

まず 取り組むべきことは

腸腰筋などの深層筋肉群を徹底的に鍛えて 

強靭さと柔軟さをあわせもつ筋肉に変貌させる。



次に

下腹部がポッコリにならないように内臓を引き上げる。

次に
 
でん部内の筋肉群、及び 太ももの裏側であるハムストリングを

鍛え上げることである。

これらの対策により 徐々に身体は黒人アスリートの様に

躍動的な出っ尻、反り腰に変貌する。


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