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2021年7月の整体
 いびき ⇒ 睡眠時無呼吸症候群


いびきは、

その昔は、熟睡の極致でぐっすり寝ている状態と思われてきた。

だが実際は、眠りが浅く、いびきが悪化し猛獣の様ないびきは、

軽視できないきわめて危険な兆候なのである。

それは いびきとは、

睡眠時に気道が狭くなり呼吸の質的低下をもたらしている結果、

咽頭、喉頭から発せられる振動の音だからである。



事実、いびきのひどい人は 睡眠の質が劣悪な為

昼間 言いようのない睡魔に襲われ昼間の活動が劣化する。


では、いびきはどこが現場なのか?


下図で示すと、咽頭が狭くなりその粘膜が振動するのが いびき。

時には 喉頭が狭くなり ここでもいびきが起こる。

さらにその音は 鼻腔と口腔の空間で共鳴が起こり

さらに大きくなり 猛獣の叫び声の様ないびきとなる。





余談になるが 咽頭と喉頭はわかりにくい。

なぜなら ヒトの咽頭と喉頭はそのルートが交錯しつつ

食と気の通り道をそれぞれ形成するからである。

鼻腔から空気が出入りし、口腔から食が出入りするが

別々に入りながら いったん同じ道を通り 再び

食道と気管にわかれるという複雑な工程を経る。





では いびきは具体的にどのように咽頭と喉頭がなっているのか?



仰向けで寝ている場合の姿勢





左図が正常な咽頭の開放されている状態

右図がいびきが発生しており咽頭部は閉鎖されており、

その想定される原因を記している。

いびきの原因はすこぶる多く 複合的要因により発症する。

全身性の体質的には、

肥満、心臓疾患、脳疾患、また飲酒の多飲が考えられ、

局部的問題としては、

扁桃の肥大、鼻炎の常習、鼻閉の疾患、首周囲の脂肪肥大、

さらに肩首アゴの筋肉群の強い硬直により

筋肉収縮のリズムが破綻して気道の狭窄は悪化する。

また骨格的な特徴としてアゴが小さい小顎症も要因となる。

一般的にアジア人は欧州人に比べ小顎の比率が高い。

こうした要因により

舌根が沈下し、軟口蓋が下垂し気道が狭くなりいびきが誘発される。

呼吸は本来が

起きてる時も寝ている時もいずれも鼻呼吸のみでおこなうべきもので

口呼吸が多くなれば 色々な弊害が生まれる。

いびきは、ほとんどが口呼吸になってしまう。


こうした いびきの習性が長く続くと呼吸が浅くなり

この状態を回復すべく脳の中枢にフィードバックされた情報は、

呼吸努力の向上が自律的になされる。

しかしながらこうした自衛機能も限界値を超えてくると

ついには 無呼吸状態が一時間のうちに幾回も発生し

睡眠時無呼吸症候群となるのである。


整体では、こうした、

いびき ⇒ 睡眠時無呼吸症候群の疾患に対して

独自な施術をほどこしている。

もちろん すでに述べたようにこうした疾患の要因は

複合性により引き起こされているので 

その原因を耳鼻咽喉科などへの検診で追究し特定し、

しかるのち整体で解決できるエリアの要因を決定することになる。


梅雨時はとりわけ睡眠状態に問題が出やすく

いびきの出現を指摘されたら要注意なのである。




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