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2023年9月の整体
アルツハイマ海馬かいば


認知症も
そのタイプによって細分化されており
その中でもっとも多いのがアルツハイマ型といわれる。
その特徴は
最近に発生した記憶が全くなくなってしまう事である。
最近の発生した出来事を記憶する場所は
脳の海馬というエリアである。
アルツハイマは この海馬そのものが萎縮し
その機能が発揮されない状態がMRIでわかる。


アルツハイマの代表的な行動は
以下の様なものである。






  今日の
朝ごはん
昼ごはん
夕ごはん
を何を食べたか
思い出せない
・・・
   病院の予約
予約したこと自体を
思い出せない・・
  自分で
みつけれない
イヤリングを
誰かにとられたと
言い張る
  すごく
おしゃれだったのに
自分で
服をまともに
着れなくなった!
  散歩に
一人で出ると
家に帰る道が
わからなく
なってしまう・・




以下の様なものである。


脳の海馬とは
側頭葉の内側に存在し 記憶を仕分けして
最近に発生した事を
記憶することをもっぱらとする部位。
これに対して
長期に記憶するの部位は
新皮質と呼ぶ脳の容量の最も巨大な所である。

こうして
記憶は短期と長期で脳の相違する部位で
それぞれ保存する仕組みとなっている。

なぜ
このように記憶が短期と長期で
まったく別の場所で保存されるかというと

それは
そもそも入力情報のそのはいり方からしてちがい
また記憶を残す目的がそもそも違うからである。
どういう事かというと

海馬は
まず感覚器つまり目、耳、鼻、などが
感知する情報を第一として
こうした感覚情報をふるい分けて
重要だと判断したものを記憶として整理され
生命維持の原始的な貴重な記憶として定着する。

ただし
その記憶時間は長くて2年ぐらい。
なぜ短期なのか?
それは海馬の記憶の役割が
その生物的生存に必要な原始的な記憶が
その第一の目的となっているからである。
これは海馬が大脳辺縁系に存在する所から
海馬の記憶が
情動の分野での活躍する記憶であることからくる。

情動の分野とは
生命活動に必要とされる情動を
基準とした脳内活動である。
これと対照にあるのが
大脳新皮質系である。



大脳辺縁系とは
大脳新皮質系の内側に存在し脳の内奥に鎮座する。
生物の進化過程において最も古く原始的な脳である。
生命維持の本能をつかさどる脳の役目をする。

海馬は
この大脳辺縁系の中にある代表的な部位で
つまり
生命維持の本能を発揮する記憶を保存するのである。

これに対して
記憶の長期保存をになう大脳新皮質での記憶は
理性的な分析をする基本となる記憶となる。

海馬での記憶とは
基本的に このように情動の分野での
判断をつかさどる部位での機能の為
ここの記憶に混乱と喪失と脱落がおこると
情動の不安定と動揺がまちがいなく発生する。

この情動的な判断力によって
人生のずっと長い間安定してきた
自分の自分らしさや独自の喜びや悲しみ、また
快楽・不快の感情、好き嫌い、などが
ゆっくりと崩壊・破綻していき
自分の判断のこうした基準が
ひどく混乱してしまうのである。

これが
アルツハイマ患者の
以下の様な特徴的な症状を引き出す。

記憶障害
時間・場所・空間が認識できない
理解できない
注意力散漫
幻聴・幻覚
妄想
徘徊
感情・情動障害
うつ 不安症
着衣失行
聴覚・嗅覚・が衰える

さて
認知症のアルツハイマは
このような特徴的な症状がでるのであるが
大脳辺縁系そのものの活性化、
および
大脳辺縁系にある海馬の萎縮を
いかに食い止めるか、
の2つの視点はその防衛策として重要である。
 
その防衛策の一つの方向として
大脳辺縁系への不断の刺激、
それに
海馬への豊富な栄養補給、
この2つの視点はかなり重要である。

大脳辺縁系への不断の刺激とは
つまりは情動への不断の刺激を指す。
情動を代表とするのは、

 感情・好き・嫌い
 聴覚・音楽・会話・音感
 嗅覚・いい匂い・かぐわしい・香り
 視覚・光景・美術・アート
味覚・食事
触覚・肌快感・タッチ 
運動・体操・スポーツ観戦
情感・ 快感・恐怖

このような
情動にあふれた日々をおくれるような
日常的な工夫を凝らすことである。

また海馬は
ひどくエネルギィ消費が大きくたえまなく
ふんだんなエネルギィ補給が必要となる。
海馬への栄養とは具体的には
ブドウ糖とケトン体である。
このブドウ糖とケトン体の
海馬への供給については
他の機会に詳細を記したい。

いずれにしろ
大脳辺縁系への不断の刺激、
それに
海馬への豊富な栄養補給、
この2点はアルツハイマ対策として重要である。
















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