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2024年1月マンスリー
正月めまい
 


年末年始は
いつの年も決まったように めまいの患者が多発する。
ほとんどが女性である。

めまいは
その原因と発症機序が
特定しにくい代表的な疾患のひとつである。

このため
めまいに慣れてない方はその対処に困惑し
ぶきみな体調不良にひどく悩まされる。





めまいの特徴的なことは
めまいが発症すると同時に
多発的にさまざまな不快症状が併発する。

整体では
この同時多発的に発症する症状のひとつひとつが
治療方針を決める決定的な要素となる。
これにより
めまいの問診時間は通常、ひどく長引く。

たとえば
以下の様な不快症状がめまいとともに 
あるいは
めまいが発症する前駆症状としておとずれる。


異常コリ
頭痛
むくみ
口内炎
頻発する寝ちがい
睡眠障害
冷え症
膀胱炎
疲れがとれない
PMS
腰痛
背中痛



めまいそのものは
たしかに耳の異常として出てくることが多い。
たとえば
内耳の半規管の耳石の攪乱により平衡感覚がこわれる。
また
内耳内に満たされるリンパ液の攪乱。
などなど
実際に耳の中でめまいがおこっているという
病院の診断、および自覚症状が多いが

めまいの背景とメカニズムは単に耳の問題だけでなく
実際は 全身性の種々の異常が
耳にあらわれると解釈するのが正しい。

よって
めまいの治療の基本は
これらの同時多発的に出ている症状を
ひとつひとつ軽減していき
全身性の不調を回復しつつ
耳の中の異常を消失していく手法となる。




では なぜ年末年始に
めまいの患者が多発するのであろうか?

ひとつに
年末年始の特有の忙しさの集中と多様性にある。
これにより心身ともに疲労が蓄積し
それを引きずりながら とにかくがんばる・・・
そして
ついに限界がきて めまいがでる・・・・

こうして
めまいを訴える多くの女性が
『言いようのないひどい疲れが・・』と口にする。

今ひとつに
年末年始の寒さにある。
毎年 この時期は急激に寒くなる。
この寒さが疲労をかかえた体をさらに悪化させる。
こうして
ついに めまいの到来となる。

また
年末年始は独特な人的交流が多発し
その対応で通常にはないストレスが訪れやすい。
これが体調の変調を生み
果ては めまいとなる。

では
なぜ それらが女性が圧倒的に多いのか?
考えられるひとつは
家事の圧倒的に多くをになうのは女性であり
年末年始に仕事量が多くなり
ここで心身のストレスがでやすい。

また
肉体的な観点から見て
冷えを不快と感じやすいのは圧倒的に女性であること。
年末年始の天候が
女性の体の変調をまねきやすい。
およそ
筋肉量の多少と寒冷への耐久性は相関関係があり
これにより
筋肉量の多い男性の方が寒冷による体調変動は少ない。

このようにして
正月のめまいは多く
2024年も元旦から
めまいを訴える電話が鳴り響いたのである。

ひごろからめまいのよく出る人には
自宅でできる めまいを軽減する自己体操があるので
これを指導しているが
大事なのは
どういう状態になるとめまいが出やすいのかという
自分の体の傾向と体質を知る事なのである。

当然
めまい症の人はすでに病院にて
たとえばメニエル氏病と診断されているかもしれないが
いずれにしろ
あなたのめまいが重症か軽症かをとわず
めまいは
あくまでも全身性の問題なのである。





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