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 複合不調ケーススタディ『 実録・カルテ』
2025年6月  腰痛もち・頭痛もち
背中の強烈な硬直・首不如意
眠りが浅い・ふくらはぎダルサ
ストレス性大腸炎・毛髪抜け毛
 キミ
                   
2025年5月 全身の異様なだるさ
大腸炎・子宮頸ガン・低血圧
睡眠障害・冷え症・猫背
むくみ・股関節痛・足首違和感
コミル

複合不調の代表的なケースである
そのつらさはたえがたく深い。




潰瘍かいよう性大腸炎は
大腸の粘膜に慢性的に炎症がおきる症状で
つねに下痢や腹痛に悩まされる。

下痢が続くと体重減少があらわれ
2023年10月にはじめて当院を訪れたコミルは
その時
この1年で10kgsの体重が減ってしまっていた。

また下痢で一番難渋しているのが
寝ている時に便意で目覚めてしまう事であり
ただでさえ元々寝つきが悪く
やっとね入れたと思うと
便意で覚醒してしまい・・をくりかえす夜半・・
これが相当なストレスとなっている。

また
子宮頸ガンが見つかり2022年から抗がん剤を服用。
その副作用で常時に体の全体がしんどい・・
皮膚も常に赤味をおびてしまう

小さい頃から
色々な体のトラブルを体験してきた。
小さなころはぜんそくで苦しめられた、さいわい
20代の後半でぜんそくからは決別できたが・・

最近はとくに低血圧で60-100以下の毎日で
呼吸も苦しいし、冷え性でつらい・・
体温も低く長年の低体温症に悩まされる。

こんななかでも歩行をできるだけ多くし
毎日6000歩はウォークを続け
カフェめぐりをしながら
なんとか生きている!

仕事がらデスクワークが長時間に及び
猫背がひどくなるばかり。
とくに肩の巻き込みが強い。

首の筋肉群の半端でない硬直、
下腹部とでん部と足先の強い冷却、
ふくらはぎのむくみとツル、

右股関節痛、足首の回外足、

上半身と下半身のバランスの悪さ
(上半身がやせて筋肉量減少、下半身がむくみとコリで重い)




まさに複合不調の典型的なケースで
さまざまな不調でさいなまれる毎日

これまで色々な整体や民間療法をたずね歩き
ついに
ホームぺージで当院がヒットし来院しだす由縁。

整体の特徴的なことは
診断しつつ施術し、施術しつつ治療方針を決定する
という一貫した流動形態で進行することであり
問診と触診と治療が混然一体となっている。

患者の状態を確認するに際しての原則要項は

① 患者が最も苦しんでいる事は何か?
② もっとも治療の難度の高きものは?
③ 治療が容易で効果がでやすいのは?
④ 不調のすべてをカテゴリー化する。
⑤ 同一施術で治療できる仕分けする。
⑥ 症状別の想定治癒時期を予想する。

これらの6つの要項を
施術しつつ診断していくわけである。
この手順にそってコミルを診断すると
以下の様に集約された:

最も苦しんでいる事  全身の異様なだるさ 
最も治療難度の高い事
低血圧
容易に効果がでやすい  冷え
不調をカテゴリー化  不調のすべてを分類化
同一施術治療の仕分け  ひとつ施術複数病根たつ
想定治癒時期  一年半

治療の基本の原則を示すと
まず、もっとも苦しんでいる事を
どうしたら軽減することができるかである。
患者がもっとも苦しんでいる事を
容易に解決できそうになければ
最優先すべきは
容易に効果が出やすい不調をまず優先的に解決し
患者が効果を体感できることが重要である。
いずれにしろ治る、
治っていくというという実感を得ることが必要である。

こうした原則にしたがって
コミルの場合まず 
 
全身の異様なだるさの解消からはじまった。

コミルの訴える全身の異様なだるさは 
子宮頸ガンの抗がん剤服用によることが
主原因といえるが
抗がん剤服用による細胞分裂への関与によって
全身の異様なだるさを
もたらす場合
継続的な軽微な運動が効果的な対抗策となる。
問題は、
継続的な運動ができる始めの一歩の
体の軽快度なのである!
だれもが
継続的な軽微な運動が有効であるとわかっていても
そもそも動き出すまでが
むつかしいのが実情である。
カラダが思うように動かないのだ!
この初めの一歩を踏み出せる状態を
どうつくるのか?が、もんだいなのだ。

その答えは、
内臓の軽快さの感覚の獲得である。
つまり
いずれかの内臓が軽くなった!
と、いう感覚が
全身の異様なだるさにさいなまれるヒトの
運動への第一歩へ体を押すことになる。
内臓の軽快さの感覚は
体の奥底から湧き上がってくる積極性を生む。



コミルの場合でいうと
腸の軽快 ないしは、下腹部の軽快
を感得することがそれにあたる。
よって 整体では
コミルの主訴の全身の異様なだるさ
解消する第一歩が

腸の軽快 
ないしは、下腹部の軽快 になる。
では 腸と下腹部をどう軽快にするのか?
そこで手がかりになるのが
コミルの冷えの異常さである。
足先の冷えは本人の訴えるところで
確かに足先も強烈であるが全身の触診では
腹部と下腹部の強い冷えが特徴的であった。
腹部と下腹部の表層温度も深部温度も
冷えは強く
まずこの腹部と下腹部の冷えを解消し
同時に
足先の冷えも軽減していくという
手法を第一選択施術とし決定した。

低体温症と低血圧症は
まず体の冷え体質を変換しなければならない。

コミルの冷え体質を中心に
複合不調をカテゴライズすると次の図:



冷え体質を変換させることで
他の8つの症状をドミノ式に改善していく。

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