高血圧の方の整体の かかりかた 
 
高血圧症
このやっかいな症状は 痛みをともなわない為 本気で治療しようとする意欲がなかなかわきにくく
いったん治療意欲が出ても
そのメカニズム
は少々複雑であり また 心因性 つまり心のもちかたでも数値が変動しやすいため
高血圧症の人は これをクスリの力を借りずに自力で治療しようとすると けっこうくたびれてしまう
高血圧の原因が単純でないことによる

高血圧の原因を大きく分類すると
血管の硬さ・柔軟性・狭さの状態
体内ナトリウムの調整
自律神経の調整
体内の水分量
腎臓の機能
心的ストレスのかかりかた

などとなる これらが複合的な絡み合いで血圧が高くなる

では
高血圧の方がどう整体にかかればいいのか?

それを答える前に
整体家はどう高血圧の患者に対して注意するのかを記した方が話しは簡単かもしれない

整体家は まず 患者の年齢をみる

高血圧の場合 年齢は大きなファクターになってくるからで
年齢によって 血管状態と腎臓のある程度の目安を推測する
それは年齢に応じた 血管と腎臓機能の劣化をはかる
これは問診をしながら また自己申告をききながら
血管の硬さ・柔軟性・狭さの状態に問題がるかどうか
腎臓の機能に問題のある兆候が出ているかどうか
チェックする

次に
自律神経の失調の症状の有無を確認する
これはどこで判断するかというと
まず患者の落ち着き具合である
自律神経の失調の場合落ち着き具合が微妙に破綻していることが多い
これは 緊張と弛緩が巧くバランスがとれていないからであり
交感神経が活発の過度となるとなり これがコントロールされないと
血圧の値は高くなりやすい
また ほてりやなんともいえない不快感・重圧感などしつこい不調感にさいなまれている人は
自律神経の失調の場合が多い
したがって こうした場合
ハードな施術は避けなければならない
やもうえずある一瞬に強い刺激を入れたほうがよい場合も
それをすんなり受け入れれる患者の身体状態に到達し しかるのちに行わないと一気に血圧は上昇する
びっくりさせたり おどろかせたり 不安をあたえたり 懐疑をあたえたり
すると 交感神経の働きが過度となり
副腎からはアドレナリンが湧き出て 交感神経の末端からはノルアドレナリンが湧き出てくる
すると 血管がぎゅっと締まって細くなり 血圧は上昇する

高血圧の患者への整体の施術で
急激な呼吸をさせたり 息を止め、一気に動かすような施術をすると
筋肉はいたずらに緊張し 末梢の血管が強く圧力をうけて細くなり
血圧は急激に高くなってしまう
したがって
高血圧の患者への整体の施術は必ずゆっくりとのんびりと緩慢に行わなければならない
ゆっくりとのんびりと緩慢な筋肉への刺激は ちぢまる・ゆるむ をくりかえすので
 最初のはじめの数分は 上の血圧が上昇するが その後も施術を続けると
筋肉に豊富な血液が送り込まれはじめ 末梢の血管が開きだし 血圧は安定してくる。
このとき 部分的に施術するのではなく 全身的にまんべんなくおこなうべきである。

整体家は こうして高血圧の患者に対して施術をおこなう
であるから
高血圧の方は まず ご自分が高血圧症であることを申告し
以上のような払うべき注意点を整体家に確かめてから 施術にのぞめば安心である