リンパ −− この音感の響きだけで どうやら 体の毒素が排出する錯覚を覚えるらしい

もちろん リンパ管を流れる リンパ液そのものも 無色透明、あるいは ミルク色をしていてヴィジュアル的な色彩からして

女性の美意識を微妙にくすぐる

さらに リンパ管やリンパ液の存在そのものが 繊細で敏感でひっそりしているイメージが 神秘的な印象となっている

ただし リンパは 反面 恐ろしい側面ももっている

それは リンパ節内では リンパの中の毒素や病原体をろ過し防御する つまりろ過排毒する一方

リンパ管を通して ガン細胞が移転し リンパ節内にとどまると しばしば 増殖してしまいガンが拡大し 実に厄介なことになる

それでも

リンパは免疫系の代表であり アンチエイジングの旗手であり 又 美容の原動力として 圧倒的な人気である

一分間で 約30cmと あくびがでるくらいにゆっくりとリンパ管の中を進行していく リンパ液は

そのスピード自体が すでに思索的である

整 体  M I K U N I では

そのリンパ液のスピードによりそうように 又時には それにあえて抵抗するように かすかな刺激で覚醒するように

脳をのぞいた 身体にはりめぐされたリンパ管からリンパ節へ 規則的に 又 破調的に くりだす 施術をおこなう

もちろん その手技は パワフルで重厚感の反対極である 軽快の極致にあるものだが

その効果は その手法の軽さからは想像できないほど 深い余韻 
よいん をとどめる



いってみれば リンパ管は身体活動の末に毎日毎日でている カスや毒素や病原菌や死んだ細胞がどくどくと流れるどぶ川のようなものだが

リンパ・ドレナージとは つまり どぶ川の 
どぶさらい といっていい

したがって リンパを整体的にドレナージする場合の 施術者は どぶさらい請負人 の自負を持つ

美しいもの背後には たえず日陰でささえる苦労人が汗水たらしている哲理のとうりで

整 体  M I K U N I のリンパドレナージは どぶを清流に転化する意識のもとで進行する

では まず リンパ管を整体的ドレナージするやり方を 詳細に見てみよう

基本は 筋膜上にあるリンパ管に対して やさしく皮膚をのばす手技である

時に だ円や真円を描きながら

時に ポンプのように ポンピングしつつ

時に 故意に 突然停止し あえて軽微な阻害をあたえ たちどまり リンパをおどろかす

まるで 古典音楽のようなストーリー展開をしていくのが 整体ドレナージである

単調と破調を 随所にとりこむ その高い音楽性

リンパ管は 表層と深層ともにあり いずれにもまんべんなく刺激が伝播されるようにテクニックを駆使しなければならない

ここまで くると いわゆる 音楽で体の調子を整える 音楽療法が 実は リンパ療法のひとつであることが判明してくる

もちろん 一分間に約60回打つビートにはたらきかける音楽も 音楽療法にふくまれるが

呼吸音楽の 規則性に対して リンパ音楽は その不規則性を性質としてもっている

それは リンパが本来その動力源が自力でそなわっていないところからくる性質である

つまり
リンパ液の動いていく動力源は 筋肉の収縮や 皮膚の収縮や 動脈の拍動 に全面的に頼っているということである

そこが 血管と決定的に異なるところで リンパには血管の強力なボスである心臓にあたる動力源が存在しない

すべて 他人の力にたよって 生きている

はかなげで たよりなげなリンパのイメージが こうしたとこから生まれてくるのだろうか


最近の医学研究では リンパ管の主動力源を 
皮膚のエラスチン繊維にあると断定しているものもあり

ここに 美容界、アンチエイジング界、化粧品界 などがこぞって真皮層にあるエラスチン繊維をターゲットにした商品開発にしのぎをけずる背景がある

さて こうした リンパ管に対して音楽性の高い施術をくりかえす 整 体  M I K U N I のドレナージは

次の関門であるリンパ節に向かって じょじょにおおきな高まりをみせて進行していく



文字どおり リンパ節は関門であり

リンパ節こそ リンパ機能の中枢 
ちゅうすう であり リンパ活動の本舞台であり リンパ本来活動の開花する場所なのである

その活動の本質は
ろ過作用と プラス リンパ液が汗水たらし運搬してきた 病原菌・毒素・カス老廃物を 貪欲に食する機能である

つまり浄化作用であり これが リンパがデトックスの本山となっている

とりわけ リンパ節にある 
マクロファージリンパ球こそが リンパ節をリンパ節たらしめている

マクロファージこそが 病原菌・毒素・カス老廃物などを 貪欲に食べる物質である

したがって 整 体  M I K U N I のドレナージの中心は このリンパ節にある
マクロファージリンパ球への施術が最重点となる

つまり マクロファージとリンパ球を活性化させる整体技法となる

マクロファージとリンパ球は 体温が上がると活性化することが定説となっている

したがって 究極の狙いは 各リンパ節周囲の温暖化 にある

全身のからだの浄化という角度で考えるとき 整体的には

腎臓・肝臓・腸の内臓

発汗と体温調節

リンパ

この 3つのポイントをおさえるのが常道である

そのなかでも もっとも効果がわかりやすく 気分がいいのがリンパであるところから リンパの人気が高い

さて リンパ節の基本は 身体を7つの部位に区分けして 各リンパ分水嶺の領域でリンパ液を集約するやり方である

いわゆる ゾーン・ドレナージであるが さらに病態によって この分水嶺を越境していかなくてはならない

さらに 体表から触れることが出来にくい 深部リンパ節である 気管リンパと腸リンパには

独特なアプローチでせまらなければならない

こうして リンパ節での活動が終了すると 次にフィナーレとなる つまり浄化が終了しきれいなリンパ液が静脈へ流れ込み 1サイクルの完結である

こうした循環が リンパ活動である