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緑内障の最前線





緑内障の最前線について
今月は述べてみよう。




高齢化の社会が進行するにつれ
緑内障の疾患をかかえる人は
ますますふえていく。
現代において失明の第一番は
緑内障である。

ヒトの命の寿命は延びていくが
目の寿命がそれにくらべて
のびていかず
目の老化寿命の終焉が
命の寿命より早く終わってしまう。

このため
死を迎える前に
失明する人が多くなるのである。



さらに
目の酷使が
現代ではさらに進行して
多くの情報が目をとおして
はいる仕組みとなっているために
目の負担と疲れは
ますますつのり
結果 緑内障の疾患はふえる。





緑内障とは
非常に簡単に言うと
眼球の奥にある視神経が
障害を受け機能不全になり
視神経から脳に至り
映像を感知する機能がとどこおり
その末期が失明となる。

緑内障は
その進行が自覚できにくく
気がついた時
すでにかなり事態が進んでいた
とかおこりやすく
また
緩慢であった悪化速度が
なんらかのきっかけで
急速にあっという間に昂進するとか
という特性を持っているために
制御しにくい性格がある。
また
いったん進行が進むと
なかなか回復がむつかしく
その対応に苦境におちいる人も多い。




その疾患の内容からしても
その治療からしても
白内障と緑内障とでは
まったく次元が違う深刻性があり
注意が必要である。




物が見えるというしくみは、
まず
外からの光景事物は
光という物質として
眼球の中に入ってくる事から始まる。
光は
目の水晶体というレンズを通過すると
網膜に届き
網膜上で焦点を結ぶ。



すると
その光は次に視神経に運ばれ
視神経では
光信号が電気信号に変換され
その電気信号が
視神経を通じて脳に到達すると
ここではじめて
映像となり光景が認識される、
というしくみになる。





緑内障とは
この過程において
光信号が電気信号に変換する
視神経が
障害をうけて破壊してしまい
機能不全となり
最終的に電気信号が脳に到達せず
脳が映像を結べなくなるという
視神経の障害破壊する疾患である。

こうして
視力が弱くなり
視野の欠損が徐々に進行していき
これが広がりながら
緑内障が末期になると
失明するのである。

これが緑内障である。

では
緑内障の原因となるのは何だろうか?
まとめると
以下の3点になる。

血流の不良により視神経が損傷される
眼圧が高くなり視神経が損傷される
機械的圧迫により視神経が損傷される

血流の不良により視神経が損傷される

基本的に緑内障の最大の要因
となり 視神経には豊富な栄養が
血液を通しては供給されないと
栄養不足になり損傷される。

目の酷使、強度の近視や遠視、
眼精疲労の慢性化
ストレスの連続
身体の他の疾患による不健全
などなどの状況により
結果的に血液の不良が緑内障を生む。

老化による緑内障なるのは
基本的には
老化が血行不良、栄養低下、
進行させることによる。

眼圧が高くなり視神経が損傷される

よく知られている。
このため眼圧は
緑内障の指標のひとつになっているが
ただ
緑内障の原因の由来の70%は
眼圧以外の要因であるというのは
現在では定説となっている。

つまり
眼圧の数字が良好でも
緑内障になっている人は多いのである。

このため
眼圧の結果だけで
緑内障がないと結論するのは
危険である。

機械的圧迫により視神経が損傷される


打撲や事故などで
目を強打すれば
それが契機となり
視神経も損傷されることがある。





以上が
緑内障の原因を
大きくまとめたものであるが
以下
その詳細を見ていこう。


まず
緑内障では目の中の水の流れが
重要な要素をしめる。
中国漢方では
緑内障は
水の流れの異常が本質という
とらえ方をしている。

ここでいう水とは、
房水
ぼうすいと呼ばれる。

房水
ぼうすいとは
血液中にある血漿
けっしょうの成分に
類似している。
血漿けっしょうは、血液の主成分である
赤血球、白血球、血小板、以外の
他成分が混合で存在する溶液で
栄養物と老廃物が主成分となる。






房水
ぼうすいとは まさに
栄養物と老廃物が主成分となり
目の中で
栄養の供給と老廃物の運搬をする。
房水は
毛様体から分泌され
目の中の各器官を洗浄する役割もあり
目の中を自在に循環しつつ
栄養素を運び老廃物を排出する。

房水の緑内障の発症に関与する
最大の機能は
眼圧の調整である。
目の中で巡回しつつ
眼圧を正常に保つ。

房水のこの循環に支障がきたすと
眼圧は上昇し
視神経の損傷をもたらし
緑内障となる。



房水が循環するために
目は様々な器官がある。



たとえば
房水の流道路上にある隅角
ぐうかく
狭くなり房水がうまく流出されない。
すると
房水は目の中で眼圧を上昇させる
要因となる。



また
強度の近視も緑内障を生む要因となる。
近視とは
本来きれいな球体の眼球が
像を結ぶときに鮮明に像が結べない為に
楕円形に徐々に形状が
変化してくる現象を生む。



近視が強くなればなるほど
眼球の球体は変形が強くなり
強い楕円形になる。
この眼球の形状変化が
視神経を圧迫して
視神経の損傷を生むのである。

つまり
強度近視は緑内障を生みやすい。

では
緑内障の眼科での検査は
どの様になされるのだろうか?




まずは
視力検査、眼圧、視野検査
は初歩の基本である。

つぎに
眼底検査が重要である。
これは眼科医によって行われる。
眼底検査で視神経の状態がわかる。
視神経の形状に異常や出血がないか?
などなど

同時に
房水の流出の状況判断を
隅角
ぐうかくの状態などで診断する。

緑内障の発症が
そもそもどこにあるのか?
は、 この房水の流動状態の
どこに問題があるのか?
を突き止めないと
正確な判断できない。

さらに
OCTという光干渉断層計で
網膜神経細胞の障害の状態を測定し
視神経の損傷の程度をはかる。
これにより
緑内障の損傷の具体的な
ポイントと程度が
ほぼ診断できる。

緑内障と診断された場合
どういう治療法があるのか?

では
その治療法のいくつかを記していこう。

薬物療法
手術
栄養食
 サプリメント
   身体運動
 整体

以上の6つの方面にまとめられる。

薬物療法

まず
緑内障と診断されたら
まずは眼圧を下げるために
目薬が処方される。
その目薬は主に
房水の流水を促進して
房水の停滞により眼圧が上がるのを
防止するのがねらいとなる。

毛様体の筋肉収縮の作用をねらい
房水の排出をうながす。
というやり方で眼圧を下げる薬もある。

ただ
目薬投薬によって
緑内障が改善させるという期待は
少なく、 現状を維持して
さらに緑内障を悪化させない
ことが目的となる。

手術

緑内障の眼科治療の実際では
多くの緑内障の患者は
目薬の投薬だけの対応で
長期間投与を漫然と繰り返される。

診断のたびに
『では 引き続き 経過観察で』
といわれ放置されたまま
数年続き、
近ごろ 特に見えにくくなった
と 訴えるころには
緑内障が末期状態になっている!
ことが多い。

この時期になると
緑内障の手術という段階になる。

緑内障は
自分ではなかなかきずかなく
知らぬ間に進行して
末期に至るまで
強い自覚症状がでないことが多く
気が付いた時は
すでに
緑内障の末期
という例が多いのが
特徴的の疾患である。

緑内障の手術は
日本ではあまり一般に浸透していなくて
緑内障には有効な手術は無い!
というのが一般的な通年である。

このため
緑内障の手術については
これを推進する眼科医の主張を
参考にしなければならない。

緑内障の手術については
私の述べる能力を超えているので
専門の眼科医の意見を
ぜひ聞いていただきたい。
参考までに
そうした眼科医の名前をあげると
深作秀春である。
その詳細は
ネット検索で容易に調べられるので
ぜひ追及してほしい。

栄養食

すでに述べたように
緑内障は
視神経の血流の不良で進行する。
このため
血流を促進する為の
栄養食の見直しは重要である。

まず
血流の促進をする栄養素をあげる。


ナイアシン(ビタミンB3) 
シトルリン
アルギニン
セレン

亜鉛
6  ビタミンE
ビタミンA
ビタミンD
亜鉛
10 アスタキサンチン
11 コエンザイムQ10



 サプリメント

サプリメントの活用によって
視神経への栄養素の補給を
促進するのは重要である。

残念ながら
サプリメントの優劣を論じる能力は
無いので
どういうサプリが良いのかは
記すことはできないが
栄養食の欄を参考にして
これら栄養食の豊富に含む
サプリをさがしてほしい。

   身体運動

いうまでもなく
視神経組織に血液に乗せた
栄養と酸素を潤沢に送り込める
身体運動はかかせない。

 整体


整体は
ではどのように
緑内障の進行に歯止めをかけるのか?
萎縮し損傷し死滅した視神経を
蘇生させることは可能なのか?

ここで
すでに述べたように
緑内障の治療の基本は
視神経の損傷がそれ以上悪化しない
いわゆる
現状維持の視点であるので
ひとたび
萎縮し損傷し死滅した視神経を
再生させるというレベルでの
取り組みではなく。
あくまで
いかに現状維持を持続できるかである。

この視点から
整体のやり方を述べる。

すでに記したように
緑内障を昂進させる主原因は
血液の循環障害
眼圧の昂進
この2つである。

この2つの分野において
その対策を立てる所から
緑内障の整体の治療がはじまる。
つまり
血液の循環
眼圧の調整

この2つの方面を基軸として
以下の様な施術内容となる。

緑内障の整体
血液循環 頭蓋骨の整体 
 頭部・首・肩の柔軟
眼圧調整 目周囲の弛緩
涙をあふれさす
房水コントロール

その前に
まずは患者の全身的な体質の
現状確認が重要である。
以下の項目に従いチェック

目の以外の疾患・持病の有無
血管系の疾患
呼吸器系の疾患
内臓の疾患
筋肉痛・コリ
血圧・血糖値
栄養状態
睡眠状態
睡眠
冷え症
自律神経失調症
歯周病

こうして患者の
目以外の疾患の状況が把握できれば
それに応じて
施術を組み立てる事となる。






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