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肩甲骨全身決定する

肩甲骨の動態は
全身のラインを決定する重要な要素のひとつである。

肩甲骨は
肩を構成する骨格のひとつであり
ほぼ三角形で扁平な形をして
3つの突起が存在する。

全身からすれば小さな骨になるが
その動態は
全身のプロポーション
全身の重力アライメント
全身の荷重ライン
などを決定する重要な役割をしているのである。




肩甲骨は
肩を構成する主要骨であり
体幹と首と腕を連結する交差点に位置する。

このため、肩甲骨は
物理的なエネルギィ流動の視点で見ると
体幹の発動するエネルギィを
首と腕に伝導して運動能力を変容させる
役割をもつ。





こうした肩甲骨の動態が
さらに拡大し全身に波及していき
ついには
全身のエネルギィ流動の結節点として
全身のスタイルラインを形成するのである。

簡単にいえば
つまり
肩甲骨は全身を決定する。




この稿では肩甲骨が全身に及ぼす
驚くべきパワーを
くわしく解析していきたい。

肩甲骨シンドローム

肩甲骨の動態、つまり
肩甲骨の動きと位置の状態の異常によって
引き起こされる様々な症状が噴出するのを
『肩甲骨シンドローム』という。




たとえば
上記の様な上半身に特有の状態が出る。

また
次の様な症状が長期にわたり
複数多発的に出る。

睡眠時無呼吸症候群  睡眠障害 肩痛
逆流性食道炎 呼吸困難 背中痛
眼精疲労   頭痛
ストレートネック 首痛
 慢性胃弱 胸痛
便秘下痢 顎関節症
でん部タレ 足首捻挫 腰痛
下半身肥満むくみ O脚・X脚 股関節痛

こうしたケースの場合
肩甲骨の動態を健全に復帰することで
複数多発的に出ている症状が
波が引いていくように消失して
軽快になる事が多い。

当然 こうした症状は
種々の要因によって引き起こされるが
肩甲骨の動態が悪劣すぎていることで
解決しないと判断されれば
まさに
『肩甲骨シンドローム』なのである。

『肩甲骨シンドローム』の主原因は
ほぼ 肩甲骨が内側に巻き込んでしまい
結果
上腕骨頭の位置が 側面から体をとらえた場合
耳たぶ
を真下に引き下ろしたラインより
かなり前方に位置している状態が
恒常的慢性的に続く事による。

こうした状態は通常
『猫背』・『巻き肩』と呼ばれる。

『猫背』を
医学の世界では
円背
えんぱい、亀背きはい、と呼ばれるが
脊柱(
背骨)が生理的な湾曲度を超えた丸みを帯び
同時に頚部と頭部が前方に突出した状態を指す。

『猫背』は
猫の様な背中と連想しがちだが
猫を飼っている方はおわかりだろうが
猫の背中は
非常に柔軟で変幻自在であり
たしかに背を丸くすることもあるが
まるくなって硬直している訳では決してない。
このため
『猫背』という呼び方は奇妙である。



猫の背中


たとえば
ヒトの『猫背』
ほとんどの場合
背骨につながる筋肉群は
強い硬直を呈していわゆる硬い体であるが
猫はこれに対して
驚くべき柔軟な筋肉群でおおわれれている。
もし
猫がその筋肉群が硬直となれば
それは死が近ずく事を意味する。
猫の筋肉群が柔軟さが喪失すると活動能力は
極度にに制限されるのである。

ヒトはこの点
強度の『猫背』になり筋肉群が硬直しても
必ずしも死を意味する訳でない。
そのかわり
『肩甲骨シンドローム』と呼ぶ
さまざまな症状が出やすいのである。


では
『巻き肩』と『猫背』の違いは何であろうか?
『巻き肩』とは
肩甲骨が内側に回り込んでしまい
それが固定された状態になっていることで
肩甲骨の位置が主問題になっている。
肩甲骨が内側に回り込んでしまうと
それにつられて
脊柱も丸みをおび、頸椎も前方に突出し
『猫背』の状態になる事が多い。
このため
『猫背』
『巻き肩』は同一に発症するケースが多い。


もちろん
『巻き肩』だが 『猫背』でない方
『猫背』だが
『巻き肩』でない方は
わずかだがいる。


猫背』『巻き肩』を
診断するにおいて
上腕骨頭の位置が指標になる事は述べたが
上腕骨頭とは
上腕の上部先端で肩関節を形成している。
外部から見るとポッコリと膨れて
肩関節のポジションがわかりやすい指標となる。

上腕骨頭は肩甲骨を連結させているので
肩甲骨のおよそのポジションが
上腕骨頭の位置で判明しやすいのである。

以下の図で
上腕骨頭を見てみよう。



赤丸が上腕骨頭である。
上腕骨頭の中心と耳を結ぶラインがどこにあるかで
肩甲骨の位置がわかりやすくなる。


下図では
上腕骨頭と頸椎の前方突出の状態がわかりやすい。





下図では
上腕骨頭の位置と頸椎の角度、
アゴの形状
脊柱の湾曲、胸の位置、
などの相違がわかりやすい。




このように
上腕骨頭の位置が
『肩甲骨シンドローム』を引き起こすかどうかの
指標となる


下図を見てほしい。
左図の様な状態となると
『肩甲骨シンドローム』を起こしやすい。




健全な上腕骨頭の位置が
健全な肩甲骨の動態のひとつの指標であり
ひいては
健全なボディラインをみちびくのである。

では
健全なボディラインとは何をもって健全とするのか?
ただ美しいだけなのか?
もちろん美しいとはあいまいな基準であるので
医学的に健全とは
本来持っている機能を
十二分にいかんなくスムーズに発揮できる
状態を指す。

肩甲骨の機能のひとつは
躯体から発せられるエネルギィパワーを
もれなく上肢の腕に伝達して
腕から指にかけての動きを
なめらかにする。

肩甲骨の機能のふたつめは
首と頭部頭蓋骨を垂直に保持して
躯体と頭部頭蓋骨を連結する首の位置保持
である。

この2つの肩甲骨の役割は
じつは ヒトの生命の
運動能力と生命維持に
多大な影響を及ぼす。
肩甲骨が自在に動かず硬直し固まってしまい
そのポジションが破綻すると
一気に上半身の運動能力は低下し
呼吸、内臓機能、血流、咀嚼、視力、脳機能
などの生命維持のレベル劣化をもたらす。

これらは
じわじわと体質の変容をきたし
時間がたつとともに様々な症状が噴出する
つまり
それがまさに 『肩甲骨シンドローム』である。

たとえば
下図のように
猫背』『巻き肩』が進行すると
それに連動して頸椎は前方に突出していき
頭部全体は前傾していく。
これにより肩から頭頂点のラインは
斜め方向に傾斜していく。

すなわち
肩甲骨が頚部・頭部のラインを決定してしまう。




この状態が常態化すれば
ストレートネック
首痛
頭痛
眼精疲労
顎関節症
などが発症する要因となっていく。



つぎに 以下図のように
猫背』『巻き肩』が常態化すると
胸が
常時圧迫されてしまう。
これによって
逆流性食道炎
睡眠時無呼吸症候群
呼吸困難
慢性胃弱
胸痛
などが発症しやすい。



つぎに 下図のように
猫背』 と『巻き肩』が常態化すると
腹側の胃や腸の動きに影響を与え
慢性的な胃弱に悩まされ
便秘と下痢をくりかえし
背部と腰部とでん部の筋力保持に影響が現れる。




また
『猫背』 と『巻き肩』が常態化すると
下図のように
大転子の位置が変化してくる。
これによって
股関節にかかってくる荷重が偏向して
股関節痛を生みやすい。
また
大腿部・下腿部への力学アライメントのずれを生み
その結果、膝痛の原因となり
下肢全体の引き締まりが実現しないという
おもわぬ事態を招きやすい。
同時に
OK脚、X脚などの
下肢の弯曲の大きな原因となる。




以上 述べてきたように
肩甲骨の動態、つまり
肩甲骨の動きと位置の状態の異常によって
引き起こされるこのような症状が
『肩甲骨シンドローム』である。


 猫背・巻き肩治し方

なぜ
猫背』『巻き肩』になってしまうのか?
その原因は複合的な要因で複雑なことが多い。

たとえば

人類史の観点から考えると
狩猟民族に猫背』『巻き肩』は少なく
農耕民族に
猫背』 と『巻き肩』が多いのは
その労働様式の運動特性からして
容易に推察できる。



つまり
遠くを眺望監視しつつ
食料となる動物を追い
また
天敵となる来襲される対象物を
いち早く発見するため
常に高い視点で遠望する姿勢は
猫背』 と『巻き肩』の身体とはなりにくい。
さらにたえず移動することで走行運動量が多く
走る時、 『猫背』 と『巻き肩』の体では
効率がかなり悪化するのである。




狩猟民族農耕民族
使い方ちがい



こうした要因で

狩猟民族に『猫背』『巻き肩』は少なく
その立位姿勢は直立のアライメントが
多かったことが想像される。



これに対して
農耕民族は たえず大地を見ながら
下向き、うつむきの姿勢時間が多く
さらに運動内容が
狩猟民族のそれに比して
多様性と速度に乏しい。

これが
農耕民族に『猫背』 と『巻き肩』が多い要因となる。



事実
数年前の日本の農家には
『猫背』 と『巻き肩』の人が多かった。

ところが
今や現代においては
そのの農耕従事者の『猫背』 と『巻き肩』よりも
さらに悪劣な広がりと程度で
『肩甲骨シンドローム』と呼ぶもので
苦しんでいる人が多い。

理由は
目を酷使する時間が圧倒的に増えた事
総体的な運動量が減少している事
精神的なストレスの拡大
戸外での活動が減少し遠望の頻度する機会が少ない
などが考えられる。







したがって まず
猫背・巻き肩治し方を考える場合
こうした毎日の基本的な生活様式を見直し
狩猟民族の行動パターンを取り入れ
身体の立て直しをおこない
目の酷使を回避し
総体的運動量を増やし
精神的ストレスが体のスタイルに影響されない方策をし
戸外活動で太陽光を浴び、天の空や星を見つめ
胸を開けてより高い視点で活動する習慣を
回復する事である。




かように
生活活動の見直しにより
内臓の機能がより高次元で高まると
内臓がおさまる躯体の形がよくなり
胸を張る時間が長くなり
姿勢はますますよくなり
肩の位置と機能はより健全にばく進する。




なにはともあれ
ライフスタイルが変貌すると
肩のスタイルも
変わってくるのである。

さらに
ここで整体の技法によって
『猫背』 と『巻き肩』の筋肉群と骨格類を
矯正することで
『猫背』 と『巻き肩』と決別する事ができるかもしれない。

こうした
総合的な治療を
骨格類が変形してしまう以前に着手すれば
その効果は高くなり
年齢とともに骨格は変形し固定してしまうので
思い立ったったその時に躊躇なく
開始する事である。




つぎに
整体施術において
『猫背』 と『巻き肩』を
どう治癒していくのか述べてみよう。

基本的には
肩甲骨と
上腕骨と頚骨と肋骨と鎖骨と頭蓋骨

に連結した筋肉群を
徹底的に弛緩し
こうした筋肉群が自在に稼働できるようにし
肩甲骨の解放をおこない
肩甲骨の健全な位置に復元する。

これらの筋肉群の具体的名称は
このホームぺージの別の場所にある
『肩のすべて』のなかで
肩甲骨の筋肉群と骨格の詳細を記してるので
ぜひ参考にしていただきたい。」


 肩甲骨ボディ決める

肩甲骨の動態が
自分全身のアライメントや重心ラインを決定する
大きな要因を持っていることは
なかなか本人にはわからないが
こと他人の体の全身のスタイルになると
これを仔細に観察すると
じつによく理解できるはずである。



なぜなら
肩の位置は注意深く見れば
判別しやすいボディポイントである。
とくに上腕骨頭の位置は明瞭であり
上腕骨頭を基準にして
他人のアライメントや重心ラインを
引いてみると

どこに問題があるのかわかりやすい。







それに反して
自分の全体像とか全身のスタイルとなると
深く注意してチェックする習慣がないと
なかなか正確に認識できないのだ。



これは
もともと自分の姿の思い込みと理想があり
ある種の幻影によって
想像上の自分の姿がまずあり
鏡にうつる現実の自分を
まず全面的に信用できないのだ。




できれば
他人に自分の動きや全身のスタイルを
ビデオで撮影してもらい
仔細にチェックすることが必要である。
だいたいが
自分が思っているよりも悪化している事が多い


とくに
身体を真正面から見た場合、
これを解剖学では前額面
(ぜんがくめん)と呼ぶが
これは日常的にすぐ自分の目で確かめられるので
ほぼ正確に自分の前額面(ぜんがくめん)の姿を認識できる。

下図の真ん中が前額面
(ぜんがくめん)である。




下図が前額面(ぜんがくめん)である





これに対して側面から見た場合は
解剖学では、矢状面
(しじょうめん)と呼ぶ。
以下の連続図はすべて矢状面(しじょうめん)となる。



問題はこの矢状面
(しじょうめん)であり
なかなか自己認識できにくいのである。

たとえば 下図で
鏡に映るのは前額面(
ぜんがくめん)であり
イラスト図の側対面が矢状面(しじょうめん)となる。


肩甲骨の動態と
全身の身体ラインがわかりやすいのが
この矢状面
(しじょうめん)分析となる。

下図を見てみよう。
矢状面(しじょうめん)
上腕骨頭を赤丸でマークしこれを基準にして
アライメント直線を引いてみると
ボディラインのちがいが一目瞭然である。
いうまでもなく
右側が健全なラインである。



つぎに
上腕骨頭以外のラインの指標となるポイントが
2か所ある。
大転子
(だいてんし)と距骨(きょこつ)である。

大転子(だいてんし)とは、
大腿骨の頭部にあり股関節と連結する部位あり
ポッコリ突出している。
正面から見るとわかりやすい。
大転子の位置が股関節の位置を表す。
大転子
(だいてんし)には
殿筋群が附着して殿部の強い力がかかるために
大きな容積となりポッコリ出ている。




距骨(きょこつ)とは
足首の関節にあり
太ももからの下腿の骨格を支える骨であり 
カラダ全体の荷重がこのひとつの骨にかかる。
この 距骨
(きょこつ)の特色は
筋肉が附着していないことであり
すべて靭帯群で支持されている。



このため
いったん捻挫などで靭帯群に損傷を起こすと
距骨(
きょこつ)にうまく体重がかからないと
全身の重力バランスの不都合につながるのである。



こうして
もっとも健全な全身のアライメントの足元は
この距骨を通過しなければならない。
すなわち
以下の図の様な形である。




これが
肩甲骨の動態に異常が出現し
『猫背』 と『巻き肩』が定着すると
距骨への重心がずれてしまい
全身の荷重バランスが崩壊して
これが体の随所に不具合が出る、
あるいはそれまでの運動能力が低下し
体の変調を感じるのである。

これがすなわち
『肩甲骨シンドローム』である。


では
ここで 肩甲骨の健全な位置を確認してみよう。
『猫背』 と『巻き肩』の程度が
具体的にどのくらいになるのかを確認する基準となる。

下図が
背面から肩甲骨を見た図である。
これで見てわかるように
肩甲骨は矢状面に対して平行にあるわけでなく
ある程度の角度をもって
かすかに前方方向に傾いている。
つまりわずかに巻き込んでいるのである。
もともと『巻き肩』なのである。






この『巻き込み』を水平面から見てみよう。
それが下図である。





これからわかるように
矢状面に対して
a=30~35度 の角度で
前傾しているのだ。


また
前額面に対しては
下図のように
10度肩甲骨上方が前方向に傾いている。




これが
肩甲骨の健全の基準になる。

 肩甲肩秘密

四足動物とヒトの肩甲骨の
ちがいの最大の特徴は
ヒトが
四足動物ではまったく不可能な
広い角度にわたる腕の可動が
圧倒的な広がりと多彩を獲得した事で
これによって
腕~手指にいたる作業能力を得たことである。
この能力が
ヒトの動物界における圧倒的な優位を占める事になった。

ヒトの手は
広角度で、しかも緻密な作業が可能になり
それによって動物界において革命的な
ヒトの文明が生まれてきたのである。

ヒトの手指が自在に動くためには
肩甲骨の自在に3次元方向に動く
存在がそれを可能にしたのである。

それは
ヒトが直立して二足歩行の変化と同時に
必然的に肩甲骨の機能の変化が
進化となってきた結果であろうが
二足歩行の出現は
脳の発達とともに
肩甲骨の機能変化は
ヒトに多大な恩恵と変化をもたらしたのである。

肩甲骨の位置が
四足動物の体側の位置から
肋骨の真裏の位置に左右対称に
移動変化していった事は
それほど衝撃的で大きな意味があるのである。

たとえば
チーターの肩甲骨はヒトとは全く違う
立ち上がって肩甲骨は背骨を中心に向かい合っている。



たとえば 馬の肩甲骨も
ヒトの位置とはまったく違う。




こうして
肩甲骨の位置は
ヒトの運動性に革命をもたらし
人類文明の出現を可能にした。
肩甲骨とはそんな秘密があるのである。

肩甲骨は
かように恐るべきパワーがあるのである。
ただし
それはあくまでも
肩甲骨が自在に動くという条件があればの話である。

つまり
皮肉なことに
肩甲骨によってもたらされた
文明の利器である電気製品などの普及により
それらにたよりすぎた生活の蓄積で
現代人の肩は
大きな問題をかかえる要因の一つになったのである。

文明の利器である電気製品の普及は
とくに肩甲骨の力を借りなくても
指先だけの稼働で
ほとんどの仕事が可能となった。
これが逆に
肩甲骨の本来の動きの一部しか稼働しない日々の
連続となり その結果
肩甲骨の周囲の筋肉群は硬直化し
『猫背』と『巻き肩』の固定化となっていく。
これが現代の現状である。

ただし
スポーツや運動の普及によって
はじめて肩甲骨の秘密にゆきあたり
その機能の回復に向かう機会は多い。

残念ながら
こうした運動やスポーツや
日常的な動作の見直しを経験しない多くの人が
『猫背』と『巻き肩』の状態に突入していく可能性が高い。

とくに
スマホの普及と機能拡大は
『猫背』と『巻き肩』の大量発生を生む。
『肩甲骨シンドローム』の蔓延である。

このように
肩甲骨をとりまく事態は
楽観を許さない危険をはらんでいるのであるが
運動を常として
たえず肩甲骨の動静と能力を意識している人は
もちろん
肩甲骨の能力を最大限に活用して
パーフォーマンスを続けている。

とくに
肩を使うスポーツマンは
肩甲骨のゼロポジションという概念を認識して
躯体のパワーが最も有効に肩甲骨を通して
腕に伝達する力学を活用しているはずである。

肩甲骨のゼロポジションとは、
躯体のパワーが最も有効に肩甲骨を通して
腕に伝達する肩甲骨の位置のことで
以下の角度がそれにあたる。

たとえば
野球の投手などの投球フォームの
核心にあたる角度である。
大谷は たえずこの角度での投球を
毎球 心がけている。



肩甲骨につながる
あらゆる筋肉群が柔軟を保ち
肩甲骨の自在な動きを保証することによって
ゼロポジションでのパワーの爆発がおこる。

このゼロポジションの思想は
運動選手でなくても
料理家も パソコンワークも 家事労働も
これを活用し
最小の躯体のパワーを指先にまで伝達するやり方で
身体全体のフォームが変革され
全身のラインが変革するのである。

整体は それを助ける役割を行う。

あなたの肩甲骨は全身を決定する。



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