しびれ



しびれは 不気味である

しびれのよってきたる原因が
脳の中とか神経中枢の根深いところにあるのではないかという不安がよぎるからで
こうじれば 半身マヒや不随に至るのでは
という恐怖がいつもとなりあわせになっている
それも ひとえに
しびれの原因の特定に難渋する局面が多いことに由来する

一過性のしびれはだれにもよくあることでほどなく消えるが
なかなか消えない しつこいしびれは
結局
病院をおとずれ検査をすることになる
しかし
よほど 明確な原因でないかぎり
しびれの確実な原因の確定までに時間がかかり
時に 何十件と病院をまわり それでも徒労に終わり
その漂流の状態が続くと不安はふくらみ
薄気味悪さとなるのである



したがって
しびれの原因の特定ができない もしくは それを誤ると
鈍い ないしは 鋭い、間断的に ないしは 休み無く常時に
しびれに悩まされることになり
そのしびれが 行き付く先 どんなことがもたらせるのか?
極度の不安となる

しびれとは そうした性格をもっている

ではこうしたしびれに 整体はそういどむのか?
まず整体の対象となるしびれをまず説明しよう
きわめて 大まかで分かりやすい分類をすれば


整体の対象となるしびれ

1 神経血管が圧迫されることで しびれが出る時
2 精神的不安動揺によるホルモン分泌異常で身体硬直の様相の時
3 脳卒中などの後遺症による神経麻痺 

この3つに該当するのが 整体の対象となる
実は
病院ではっきり結論がくだされにくいしびれの多くが
この3つの分野に該当するのである。
その中でも多いのが 1の神経血管が圧迫されることで しびれが出る時である
神経についてより正確にいえば
整体の対象は 末梢神経における障害の場合である
神経については 中枢神経と末梢神経に大きく分かれるが
このうち 中枢神経に問題があるときは整体よりも西洋医学の施術を優先をまず優先し
しかる後 整体のできる範囲を考慮すべきである
これに対して
末梢神経に問題の所在があるときが 整体の出動対象となる
中枢神経とは脳と脊髄そのものに存在するものをいい
末梢神経とは 脳と脊髄から飛び出た枝となる神経をいう
表にすると

中枢神経



末梢神経

 大脳
脳神経(12対) 主に脳幹から左右1本づつ出る
   
 脳幹
 小脳
 脊髄
脊髄神経(31対) 脊髄から左右1本づつ出る

血管についてより正確にいえば
血管は動脈と静脈と毛細血管の3つから構成され
いずれも その圧迫をこうむるとしびれの原因となる

では 逆に
整体に来るより先に病院にて西洋医学の施術をするべき分野は 以下


整体をより西洋医学の施術を優先すべきしびれ

 1   低カルシウム血症・ビタミンB1欠乏症の栄養障害
 2  甲状腺機能低下症によるしびれ
 3  脳卒中の前駆段階
 4  閉塞性動脈硬化症
 5  ギラン・バレー症候群
 6  一過性脳虚血発作
 7  多発性硬化症
 8  糖尿病性ニューロパチー
 9  脳腫瘍・脳出血

次に すでに病院にて病名が確定されている場合の
整体の対象となる病態は以下のものである
これらの病名で診断され 回復がかんばしくない方は
整体にこられるとよい
整体の得意とし その特徴を発揮しやすい対象の病態である


整体の対象となる病態のしびれ

 胸郭出口症候群  きょうかくでぐち しょうこうぐん
 後縦靭帯骨化症  こうじゅうじんたいこっかしょう
 脊柱管狭窄症   せきついかんきょうさくしょう
 変形性脊椎症   へんけいせいせきつしょう
 足根管症候群   そっこんかん しょうこうぐん
 脊椎空洞症   せきついくうどうしょう
 椎間板ヘルニア   ついかんばんヘルニア
 手根管症候群   しゅこんかん しょうこうぐん
 肘部管症候群  ちゅうぶかん しょうこうぐん
 坐骨神経痛   ざこつしんけいつう
 インピンジメント症候群   インピンジメント しょうこうぐん
 足底腱膜炎   そくていけんまくしょう
 パニック障害   パニックしょうがい
 頚椎症   けいついしょう