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睡眠障害
 




整体では ほぼあらゆる睡眠の障害を対象とする。

通常 整体における 睡眠障害の訴えは

他のはらいがたい諸症状とならんでもたらされる。

たとえば

背中痛、頚椎症、頭痛、眼精疲労、アトピー性皮膚炎、うつ病、

などは 多くは同時に睡眠の障害を訴える。



もちろん

こうした場合 主訴となる諸症状が軽快になると

睡眠障害も軽快になることが多いが

逆に

睡眠障害が先行して軽快になると

その後 引きずられるように主訴の症状が霧が晴れるように軽くなることもある。

つまり充足した睡眠の回復により 自己の潜在していた修復力が高まり

諸症状を緩和していくという道筋である。

であるから 整体は

主訴の諸症状 及び 付随する睡眠障害 を並行して治癒するやり方をとる。

この時に重要なのは

主訴である諸症状と睡眠障害の相関機序

つまり

主訴たる症状が なぜ睡眠障害を引き起こしてしまうか

というメカニズムの解明である。

これが明快になると 患者の精神的重圧はかなりラクになり

ある光明が差し込まれたような感じになる。

それほど睡眠障害は つらい。



また

睡眠障害は 精神的なストレスが根源となっていることも多く

心の奥底に宿る根深いストレスを明確化しないと

満足した眠りを奪還しにくいこともある。

当然

なかには複雑をおびない睡眠障害もあり

一時的に長めの休暇をとり そのあいだ仕事のことは一切忘却し

太陽の運行に合わせ 野外で生活し

太陽が昇ると同時に起床し 太陽のもとでよく運動し

太陽が沈むとともに就寝体制に入る生活を一週間も続ければ

睡眠と覚醒のリズムは自在となる。

これは身体と脳にそなわる概日リズムという生理機能を回復することにより

太陽光の運行に準じて 睡眠障害が治癒される。

ただ

長期休暇がとれこうした生活環境を変える決然ができるかという事が大きな問題。

まあ

これは なべて慢性の病気とか不調は

それまでの生活のやり方を根こそぎ変えるという英断と決断が必要であり

逡巡していると こうした苦衷からは抜け出せない。

整体は こうした英断と決断ができる心身にすることが 狙う一つでもある。


最後に睡眠障害のパターンのひとつに

介護で高齢者の面倒や 小さな乳幼児の世話のため また重病人の介護などで

たえず充足した眠りがとれなく ついには

睡眠障害となってしまうケースがある。



実は

こうした例で 整体を訪れる方が意外に多く

この場合も ほとんどが 肩こりや頭痛などが併病となるが

このケースの根本は 時なしで面倒みなければならない状況にあり

その逃げられない状況がストレスとなるが

このケースのストレスの特徴は 中心に家族愛が存在することで

これによって 一般的なストレス性睡眠障害とは峻別すべきである。

その中心にある家族愛があることで

この睡眠障害の解決は

これを克服する工夫・やり方・手段・手助けの求め方などの

多岐にわたる解決方法を積極的に見つけようとする意欲が

継続するかどうかが大きなポイントとなる。

これと同時に

肩こりや頭痛などの身体にでた症状も軽快になれば

またこうした状況をのりきる勇気と奮闘心が回復する。


さらに

最近極めて重大事されるようになったのが

いびきと睡眠時無呼吸症候群による睡眠障害である。



いびきは

はたからみれば いびきをかく本人が熟睡しているように感じるが

実は そのまったく逆で いびきをかく本人は

極めて質の悪い睡眠をとっていることになる。

いびきとは 睡眠時に気道が狭くなり

その狭くなった気道を空気が通過する時 狭いために擦過する空気音を発するが

その空気音が すなわち いびきである。

このため 空気を肺に送り込むために莫大なエネルギィを体にかけ

眠っていながら体を酷使していることになり

結果

眠っても眠っても眠いのである。

そのいびきが さらにひどくなると

睡眠時に 無呼吸となる睡眠時無呼吸症候群になる。

こうなると 眠っても疲れは回復せず

むしろ 眠れば眠る程に疲労が蓄積されていく。

さらに その先には なにがまっているのだろうか?

とくに 日本人のアゴは骨格的に小さく

舌が収まるスペースが小さいために

いびきがでやすい。

これは

本人は初めのうちは気づかず周囲の人がうるさくて寝れないと

騒ぎだすところから認識し始めるのであるが

ずっとひとりで眠ることが続いている人は 気づかずに

重症になるケースは多い。

また うるさいと嫌がられ 寝るときだけは別居となる夫婦も多く

こうなると放置された いびき は改善の道は閉ざされ

突然死へのコースをたどることもあるのである。


このように

睡眠障害の様相も一様ではなく

睡眠障害をパターン別に分類すると 以下のようになる。

整体の対象とする 睡眠障害の 5つのパターン
 背中痛、頚椎症、頭痛、眼精疲労、アトピー性皮膚炎、うつ病等の身体諸症状と並行して出る
 精神的ストレスという心の問題が睡眠障害を引き起こす
 太陽の運行に準じた概日リズムの単純な破綻で起きる
 介護・子育て・看病・・など家族問題による睡眠障害
 いびき・睡眠時無呼吸症候群

以上 おおまかに5つのパターンにまとめてみたが

実際の睡眠障害は こうしたものが微妙に混在していることが多く

睡眠を狂わせる源泉が いかようなものなのかを探っていくことが

睡眠障害から脱却する前提である。


睡眠障害は 当然に古来より存在していたが

それが 現代の特有の条件により

睡眠障害 をより格段に回復しにくい疾病になって来たのである。

その現代特有の条件とは何か?

それは 闇と明かりの境界の喪失である。

さらに 通信コミュニケーションの24時間化である。

つまり

電化の発達により自然界の太陽運行に準じなくても行動することが可能になったこと

さらに

気軽に安価に

24時間の可能なコミュニケーション手段がとれるようになったことが

現代の睡眠障害を深刻化する条件である。


ヒトは 概日リズムという身体の全体の機能が活動と休息睡眠のモードに

一致してリズミカルに展開できるシステムを有しており

この生体システムにより

睡眠時には睡眠に適した身体の状態を維持できる。

この概日リズムは 大きく光の度合いによって動き

光が弱まれば睡眠モードに難なく入れるが

太陽が沈んでも 光が煌々とあればリズムは狂い

身体が睡眠モードをとれず混乱してしまう。

したがって この概日リズムを維持するためには

光の調整をする必要がある。

古来には 太陽が沈めば眠る態勢となり

太陽の運行どうりに生活すればよかったのである。


また 24時間の可能なコミュニケーション手段は

見直しが必要であり

身辺から離別することが困難になったスマホや携帯や電話は

睡眠時に身辺から遠く分離する覚悟が求められる。


また別の側面から言えば

スマホや携帯電話からは 電磁波が微細にしろ発生しており

これを身体のかたわらに身辺に置くことは健康上も避けるべきである。


こうした現代特有の状況が

睡眠障害の広がりのますますの波及を呼ぶ。

それを証明するように

2017年に入って書籍出版の世界では 睡眠の質を高める指南書の刊行が頻出する。



さらに

最近の医学研究の成果では

多くの深刻な疾患の前兆が

睡眠障害としてあらわれることが判明している。



たとえば うつ病。

うつ病のはじまりは まず 睡眠がうまく取れないところから始まる。

そして 睡眠障害が深刻になると

うつ病は回復の道筋が見いだせないまま重症化する。

したがって うつ病を克服するには

まず 睡眠をたっぷりとり 熟睡感にみたされることが第一の目標となる。

それは結局 脳の充足した休息を与えるという事に尽きる。



たとえば 認知症。

認知症の最初の前ぶれは ほとんど

発症の10年〜20年前に睡眠障害としてあらわれる

ということが定説となってきた。

10年〜20年 というのはかなり長い年月をさかのぼることになるが

つまりは 長い年月をかけて脳の休息が充分でなかった という事になる。

認知症の発症の増大は 

いうまでもなく長寿がふえれば それにつれて増加する。

このため 認知症の増大は今後も避けられない現代の趨勢である。


睡眠の異常が 身体の疲労の回復に支障があることは

古来より日常的に自明のことだが

睡眠の障害が 脳内の異常物質の排除する力を低下させ

脳に大きなダメージを与えるという進行機序は

最近の遺伝学や分子の研究の解明で

ずいぶんと明白になってきたことが多い。

睡眠障害が多くの深刻な疾患と密接に関連している事は明白になるが

睡眠障害を回復する手立てが それにつれて減少していく訳ではなく

逆に

ますます睡眠障害の苦悩は深まるばかりである。


さて

ヒトのそなわる 疲労回復をもたらす休息手段で

最も効果が高く 最もお金のかからないのが睡眠で

その根源的な休息手段に焦燥がある あなた、

いっこくも早く解決すべきである。


 
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