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なぜ私の体はこんなに不快なのか?


多重不快症候群
たじゅうふかいしょうこうぐん


いつごろからか

なぜに私の体は

こんなにも不快なのか?


心と体のともに

やまない不快の数々、

しつこく続く根深い不調、

慢性化したいくたの痛み//



数えればきりがない

多重の苦しみ!


すっきりとして

晴れ晴れと愉快で軽快な日が

全くないのである・・


そんな方に

この記事を読んでいただきたい。






朝の目覚めは極度に悪く

朝の太陽は爽快なのに

身も心もずっしり重く

ベッドから腰が痛くて起きれない




指は腱鞘炎で腫れぼったい




胃はむかむかして膨張している

歯を磨くと歯ぐきから出血

化粧のノリが悪く肌荒れがひどい






新聞を読もうとするが焦点が定まらず

眼の奥が痛い







今日もつらい一日が始まる・・・

そう思うだけで頭痛がしてくる

朝食はなんとか無理やり食べたが

逆流性食道炎で酸っぱい口の中







顎関節でアゴも痛い

出勤しようと靴をはくが

股関節がある角度になるときしむ

駅まで歩き出すが膝が腫れている








満員電車の中は妙に息苦しい

ホットフラッシュか?

過敏性大腸症候群で便意の為に

おりるべき駅の一つ手前で

降りざるを得ない・・・

会社では始業時間から

どっと疲れがのしかかる!






頻尿でトイレには頻繁に向かう

冷たい上司の視線でめまいがでて

右側の耳は突発性難聴のように

上司の声高の詰問の声が聞こえない!

しばらくすると

ナルコレプシーのため

眠気が波のようにおとずれる

下腹部に痛みが走り膀胱炎のようだ

月経前症候群かもしれない

仕事に集中できず






パソコンの画面がとてもまぶしい

動悸が強く不整脈が出てきた

足先が冷えて足指の感覚が鈍る

やっと昼食でほっとするが

食後は腹部がすぐ膨張して

睡魔に食後の3時間は悩まされる






夕方までは仕事に集中できない

背中も痛くなると次に

おしりも激痛が走り

すわっているのがつらくなる

ふくらはぎは片方だけ象の足の様に

太くびよぶよのむくみがあらわれ







やっと終業時間が来る頃には

心身ともに尋常でない疲労で

まるで敗残兵の様に帰宅する





友人から外食の誘いの電話があるが

でかける気力も体力もない

やむなくワインをグラスにそそぐが

腐った匂い・・嗅覚障害かもしれない

鰯の缶詰を口にすると

たちまちジンマシンが出た








近ごろ

脂っこいものを食べると下痢になる

お風呂にはいれば

下腹部が太鼓のように異常に目立つ






子宮筋腫が15p級のがまた

大きくなっているかもしれない

そういえば最近、腰痛がしつこい

貧血もなおらず

鉄の欠乏でサプリが山になっている







お風呂の排水溝には

ぬけた毛髪が束になっている・・

体はぐったりとしていざ

寝ようとするが寝入るまで

数時間かかる時がある






いったん入眠できても

すぐに目が覚める

途中覚醒は朝までに数回ある

ひどい時は

いったん目が覚めてそれから

再入眠ができなくなってしまう

そんな時は 

朝までベッドで悶々と時間が過ぎる








眠れたと思ったら

ひどい悪夢にうなされ

いびきと歯ぎしりで

睡眠時無呼吸症候群にちがいない!

あけがた

ぐっすり眠れたと思ったら

太もも筋肉がツッテ激痛に泣く

すでにカーテンの向こうは

明るくなり始めた

あぁ! 

また苦しみの一日がはじまる!









こんな方いませんか?



まず

あなたが苦しめられている

不快と不調と痛みの数々を

ノートに書きだしてみよう。

いざ

文字化してみると

それらは 意外に 

少なかったり 思い過ごしだったり

想像以上にぼう大だったり

再認識するはずである。








次に

それらのすべてを

仕分け分類の作業をする。

その仕分け分類とは

あなたの不快と不調と痛みのすべてを

以下の5つの赤い分野の項目の

どれにあたるのかを仕分ける。


心の不安定
体の異変
内臓の異常 
 筋肉骨格痛
 感覚の異常


例を挙げて説明する。 

たとえば

あなたが下の症状で苦しんでいれば、


頭痛、口の異常なかわき、顎関節症、

胃痛、じんましん、

耳鳴り、股関節痛、呼吸困難、

焦燥感、悪夢を見る


 


そのすべてを以下の様に

5つの分野に仕分けする。


心の不安定 焦燥感 悪夢を見る 
体の異変 呼吸困難   
内臓の異常  胃痛
 筋肉骨格痛 頭痛  顎関節症 股関節痛 
 感覚の異常 口のかわき じんましん 耳鳴り


こうした仕訳の後

このサンプルの様に、

あなたの不快と不調と痛み

5つの分野にすべて 

それぞれ一つ以上あれば

あなたこそ まさに

この記事の対象者なのである。


つまり

多重不快症候群となる。


では なぜ 

5つの分野のすべてに

それぞれ一つ以上あれば, なのか?


それは

5つの広域な分野に広がる事と、 

ある特定の分野にのみある事とは、

それぞれ

根本的に発症メカニズムが

相違するからである。


こうして 該当するものが 

5つのすべての分野に

ひとつでもあった場合

それを

多重不快症候群という病態とする。


不快が5つの分野に広がらず

ある特定の一部の分野のみの時、

多重不快症候群には当たらない。


多重不快症候群

かどうかチェックするために

様々な症状を

その5つの分野に仕分けしたのが  

以下である。


心の
不安定
体の
異変
内臓の
異常 
 筋肉痛  感覚の
異常
 アルコール依存 呼吸困難  腹部膨張  首痛  じんましん
 イライラ 動悸  胃もたれ  肩こり  耳鳴り
 焦燥感 息切れ  食欲不振  背中痛  目と口の乾き
 憂鬱  むくみ  摂食障害  股関節痛   湿疹
 おびえ  めまい  胃痛  腰痛  味覚障害
 怒りやすい  睡眠障害  便秘  手の痛み  嗅覚障害
 無気力  不整脈  下痢  膝痛  かゆみ
 倦怠  吐き気  頻尿  ふくらはぎ痛  頭痛
 ざわつき  嘔吐  尿道炎  よくツル  目の痛み
 悪夢  だるさ  膀胱炎  しびれ  モゾモゾ感
 どもる  冷え性  下腹部痛  筋肉萎縮  眼精疲労
 かなしばり  ほてり  腎虚  わき腹痛  声の異常
 不安症  のぼせ  疲れやすい  足裏痛  
   多発汗  ポッコリ腹  顎関節症  
   血圧異常  内臓下垂  けいれん  
   肥満      
   やせすぎ      


この表を参考にし あなたも 

自身の不快と不調と痛みの数々を

仕分けしてみよう。


多重不快症候群の克服は

その仕分け分析
から始まる。


不快・不調・痛みがおさまらない


不快と不調と痛みの数々を分析して

5つのすべての分野に 

ひとつでも該当する物があった場合

多重不快症候群 

という病態であると述べたが


多重不快症候群
の今一つの特性は

それらの不快の数々が 

ひどく長引き 

慢性化していることである。


当然

慢性化して無ければ問題視する事も

とりたててないが

多重不快症候群の特徴は

そうした慢性化した病態が

次々とふえていくことである。


たとえば

 心の不安定

の項目で イライラ感だけだったのが

憂鬱 おびえ 強い倦怠 

睡眠時のカナシバリ・・・

というように次々と項目が

ふえていくのである。


また

口内炎の多発 口臭の強さ

唾液の減少 のどの渇き

げっぷの連続 どもり

歯周病の多発

などなど 口腔内の不如意が

次々と起こる


こうして

あらたな病態は増え続けて

心理的にもますます追いつめられ


これらに

どう立ち向かっていけばよいのか

途方にくれてしまうのである。


多重不快症候群とは何か?


多重不快症候群

とは私の造語である。


訴える不快がおびただしくあり 

そのたたみかけるような

尽きない不快にさいなまれる症状を

整体用語として

こう命名した。


 不快に取り巻かれる体

文字どうり不快な症状が 

いくつも身体上に起こることで

しだいに身共に衰弱し


ついには

これらの不快に立ち向かう気力が

一気に になえてしまう。






もちろん

こうした不快と不調と痛みが

いっきょに多発することは

とりたてて新しい症状でない。


たとえば

以下のような病気と断定されると

不快と不調と痛み

同様に集積してあらわれる。


 自律神経失調症
 更年期障害
 うつ病
 メニエル病
 甲状腺異常
 副腎疲労症候群
 月経前症候群
 筋筋膜性障害
 線維筋痛症


これらの病態の特徴も

まさに多重不快症候群そのもで

かずかずの不快と不調と痛み

一気に来襲する事が多く

その体中に多岐に広がる症状に

ひどく難渋する。



では

従来のこうした病態に対して

多重不快症候群

とされるものは何が違うのか?


それは

多重不快症候群がもつ

不快と不調と痛みが

5つの明確な分野にひろがる

その広域性にある。


始まりは

その不快と不調と痛みが

単独のものであったが

慢性化が進むことによって

しだいに新たな

不快と不調と痛みが生れ

それがドミノのように

どんどんとふえていき気がつくと

広域な領域に蔓延する

というような図式である。


それがなぜ5つの分野なのか?

5つの分野にもう一度

立ち返ってみよう。



心の
不安定
体の
異変
内臓の
異常 
 筋肉痛  感覚の
異常


心の不安定

は、不快と不調と痛みが慢性化し

その解決と終息が見こせないと

心理的動揺がひろがり

ついには病的な不安定化が定着する。


体の異変

は、不快と不調と痛みが先鋭化し

定着化のきざしが鮮明になるや

これら不快と不調と痛みで

体ぜんたいが制御不能に

おちいってしまうことになる。


内臓の異常 

は、不快と不調と痛みが反復性し

戦戦恐恐の日々となると

まず消化器系の諸臓器の

不調が現れやすい。


口、食道、胃、腸 等の異変が

つぎつぎとあらわれ

また 時間が経過するにつれ

肝臓、腎臓、心臓、肺、に

異常がでやすくなる。


皮膚は

最大面積をほこる

外部臓器の代表であるので

内臓の異変が起こる前に

その先駆けとして

皮膚の障害がでる事も多い。



 筋肉痛

は、不快と不調と痛みが定着化し

くりかえし到来すると

全身の筋肉群は硬直が常態化し

全身の随所にいわゆるコリが

現出し筋肉の疼痛がでる。


 感覚の異常

は、不快と不調と痛みが常態化し

快適と好調と軽快の感覚が

遠い昔のかすかな記憶と化した

段階になると

様々な感覚の異常があらわれる。


味覚障害
嗅覚障害
触覚異常
視覚異常
幻聴
 幻覚現象
平衡感覚異常
 

末梢神経障害

しびれ
無感覚感
異常冷感
かゆみ
モゾモゾ感


などなど


では

不快と不調と痛みが

なぜ5つの分野に広がっていくのか?


その答えのひとつは

ヒトの体は全身的循環の組織があり

この全身に循環する組織により

ひとつの種類の不快や不調や痛みが

慢性化・反復化する事により

異質の不快と不調と痛みが

連鎖的に連続的に

次々と出現してくるのである。


全身的循環の組織とは、

血液・リンパ・自律神経

の3つを指す。

この3つの循環組織は

体の全身のすみずみまで網羅され

局所の発生した事象を

全身的に拡大するパワーをもつ。

良くも悪くもである。


血液の役割は圧倒的に重要である。


酸素、栄養、ホルモン、老廃物

などなどの運搬をにない体の隅々まで

これを運搬する。


また病原菌、細菌などと戦う媒体も

運搬し 文字どうり八面六臂の

大活躍をし体のすみずみを走り回る。


逆に言えば

体のある局部の不都合が

血液を通して体中の機能に伝播し

からだ全体の不都合をも呼び込む

ことの主役ともなりうるのである。


リンパ走行も

血液の補助をしつつ

体中の老廃物や細菌などを

運搬する役をにない

恒常性をたもとうとする訳だが

逆に体中の老廃物や細菌などを

随所にまき散らす役にもなる。

このため

全身性疾患の要因にもなるのである。


自律神経は

交感神経、副交感神経、迷走神経

をコントロールして

体中のあらゆる器官、臓器、の動き

の黒幕となる働きをしている。


このため自律神経失調となると

全身の器官、臓器動きに

微妙な軋みと不調をもたらす。


こうして

血液・リンパ・自律神経は、

深刻な不快と不調と痛みが

5つの明確な分野にひろがる


多重不快症候群の母胎となる。


また

不快と不調と痛みが

5つの分野に連鎖的に連続的に

拡大していくあとおしをする

もうひとつのシステムが

脳である。


脳は

いくたの自己の防衛システムを

そなえているが それらのひとつに

脳内の

大脳辺縁系にある扁桃体へんとうたい

というものがある。


扁桃体へんとうたいとは

『情動反応』の中心となっている。


『情動反応』とは

緊急の生命の維持のために

目前の事象に対して

瞬時に判断の根拠となる

怒り・恐怖・喜び・悲しみ等の

むき出しの強烈な感情の噴出を指す。


『情動』は、医学的には

いわゆる『感情』とは区別される。


『情動反応』は

自分の前に立つ対象に対して

戦うのか、それとも 逃げるのか、

を一瞬に判断して体の態勢をつくる

反応のことを指す。


『情動反応』によって

ふりかかる対象物の対応を判断する。


つまり

不快や不調や痛みが慢性的に

反復出現する事により

そのたびに脳内の
扁桃体では

『情動反応』が繰り返され

体は疲弊してしまい

ついには

体の各所において様々な病態が

発症してしまうのである。


では

ここで
扁桃体をより詳しく

説明してみよう。


脳の扁桃体と多重不快症候群


扁桃体とは何か?


扁桃体は脳の中で

『情動』

生み出す部位である。

ことは述べた。





扁桃体
は、

対象物を目の前にした時

その刹那
に間髪を入れずに

それが自分の生命危機にかかわる

対象であるかを一瞬で

判断評価する機能であり

内容を精査するのでなく

判断するのがその最大の特徴である。


扁桃体は速度が命なのである。


扁桃体が

不快、危険、と判断すると

次に脳の『視床下部』から

ホルモン分泌の指示が出る。

その結果 その反応として

以下のような反応が噴出する。


血圧の上昇、心拍の上昇、筋肉の緊張、

等の交感神経が優位に立ち

それにともない動悸なども高まる。

これが扁桃体の情動反応である。


そしてその後に

不安、恐怖、おびえ、などの

通常の感情が発生する。


つまり


扁桃体の情動反応とは

通常の感情が湧き出るその

前駆段階の反応である。


扁桃体

こうした役割をになうのは 

つまりは

自己防衛をするという機能の

必要から生まれてきた結果である。


すなわち

自分にとって不利や不都合、

自分の敵、好ましくない対象、

などマイナスの要素を感知した時

瞬時に

恐怖、不安、緊張、心配、焦り、震え

マイナス感情を生みだす。


同時に

これらの対象物に対して

防御或いは攻撃の態勢をとる為の

脳のメカニズムの線上にあるのが

扁桃体である。






扁桃体

緊急事態に遭遇した際に

逃避や逃走や闘争などの行動を

瞬時に起こせるような

全身的な生体反応をもたらす

動物としての生き残りをかけた

きわめて原始的な

システムの線上に位置する

脳機能と言える。


つまり

外部の対峙する対象物が

危険か安全かという判断を

情動の発動で

それをフィルターとし

瞬時にするのが

扁桃体である。


扁桃体は そもそも

動物としての生存を維持するために

できた脳であるので

脳の生成の進化の歴史からいえば、

理性や理知的な作業をするべく


大脳新皮質
に比べると 

より早い段階で生成されている。


動物は

たえず過酷な生存競争の世界で

生き延びるために

自分に襲いかかろうとする敵と

如何に戦うのかという命題のもとに

自己防衛するシステムが

まず脳の中で生成される。


当然ヒトも 敵が現れたら

それに対抗する用意を

常にしていなければならないわけで、


このため 

自分の前に出現するものが

敵なのか? 味方なのか?

それを瞬時に判断しなければならない!


つまり 

それを即座に判断する脳の機能が 

扁桃体だったのである。


恐怖、不安、緊張、心配、焦り、震え

が生まれたら 

即座に防御する体をつくる!

そうした防御姿勢をつくりだすものが

扁桃体である。


ちがう角度から

扁桃体を表現すれば

自分に不都合なものから

身を守るために

恐怖、不安、緊張、心配、焦り、震え

を瞬時に生み出す

脳の機能と言える。


扁桃体は 

いったんこうした情動を起こし

防御態勢をとると

次にシグナルを視床下部に送り 

身体全体を臨戦態勢の指示を出す。


具体的に 

臨戦態勢とは

動物としての生命維持に必要な

交感神経の活性化、身体硬直、

呼吸脈拍の昂進、

ストレス対抗ホルモンの分泌、

などが起きる。


そして

敵ないしは、危険と感じる

そうした外部刺激が

くりかえし長く続き

扁桃体の活動が過剰になってくると

扁桃体


この防衛反応の過剰が 

ついには

心身の様々な異変をもたらす。


こうして 

多重不快症候群が生まれる。

これが多重不快症候群の生成過程。


その異変をまとめると

以下のような図式となる。


 扁桃体の活動が過度になる


心の
不安定
体の
異変
内臓の
異常 
 筋肉痛  感覚の
異常


扁桃体の過活動によって

ほぼ5つの分野に同時並行的に

異変が現れることになる。


つまり

扁桃体の『情動反応』の出動が

過多になりその疲弊の結果

身体の5つの分野に

異常が現れた結果が

多重不快症候群となる。


こうした 


扁桃体
の形成は

脳の全体の形成順序からすると 

理性や理知的な作業をする

大脳新皮質の形成よりも

前段階で早く形成されてきた。


なぜなら


扁桃体
は動物として 

敵や不都合な異物から防衛するための

感知作業をするので

理性や理知判断よりも 

生き残る生存のための部署であるから。


こうして


大脳新皮質
の形成が進行して 

より理知的な理性的な判断の作業が

豊富になるにつれ

脳の中では

外部情報の処理として

扁桃体大脳新皮質との相互作用

という新しい局面が

生まれてくるのである。



とりわけ 

原始時代から進行して

社会生活のはじまりにより

人間同士の関係が濃厚になる。


それにともない

扁桃体大脳新皮質との間に 

あるときは協調、

また あるときは対立、

の関係性が先鋭化してくる。


大脳新皮質
をより正確にいえば

大脳新皮質の中の前頭連合野が 

場所である。


扁桃体 
大脳新皮質の前頭連合野 



大脳新皮質の前頭連合野は 

広範囲の視点で

外部情報を分析し判断し

外部情報を理知的に理性的に

とらえようとするので

これにたいして扁桃体は 

情動的な視点で

外部情報をとらえようとする為

ここに

激しい対立を生むことも考えられて

こうした場合 その相克と戦いは

心身にそれなりの影響を与える。


たとえば

外部情報に対し扁桃体

その処理の能力を超えるほど

過剰反応したり過酷で強烈な刺激に

さらされ続けたりして


大脳新皮質の前頭連合野
では

冷静な判断が不能な混乱になる。


こうした

不協和状態、相克状態、が

くりかえされると

心身の広範囲に及ぶ変調が現れる。



それが多重不快症候群の

萌芽となっていく。



整体が多重不快症候群にいどむ!


では 整体は

多重不快症候群にどうたちむかうのか?


すでに述べたように


多重不快症候群の根本要因とし

血液・リンパ・自律神経

脳の扁桃体

の2つの要素を説明した。


整体は これらの対象に対して

これらが円滑に作動できる状態を

形成できる施術のやり方を

する訳である。


血液・リンパ・自律神経

の正常化の技法は

整体の根本技法であり多彩を極める。


その実際は本ホームページ上に

随所にあるのでご参考下さい。



さて、脳の扁桃体である。


その整体のやり方は、


まず 


扁桃体
の興奮と緊張を鎮静化して 

扁桃体
の記憶する

恐怖と不快の記憶を薄める事である。


どのようにしてこれをおこなうのか?


ひとつは

頭蓋骨を刺激して
扁桃体

こころよい刺激を到達させて


扁桃体
を直接に安寧化する。



扁桃体に的確に作用する

頭蓋骨のポイントは

プテリオンと称し 

頭頂骨と側頭骨と蝶形骨が

接合する場所である。


このプテリオンから

扁桃体に刺激を伝播させるのである。







二つめは

からだ全体を微妙なリズム感のなかにいれ

音楽的な振動によって
扁桃体を鎮静する。


 



      


三つめは

実際に異変と異常が出ている

不快の現場のひとつひとつに対して

不快を若干でも軽減することをおこなう。


その不快の現場の不快そのものが

微動であっても軽減し軽快になれば

その軽減し軽快になったという安堵感が

ただちに扁桃体にフィードバックされ

扁桃体に変化を与え 

扁桃体の過活動が

沈静化されていくきっかけとなる。


このため

多重の中のたとえひとつでも 

そこで生まれる軽減と軽快感が

それが風穴となりドミノ式に次々と 

不快を軽減させるという事もある。


こうした場合

多重にあるいくたの不快の

不快の重篤度に応じて 

不快の重さの順番を

つける作業が有効である。


これは

整体のトリアージといい、

通常 トリアージとは

緊急医療の事故現場において

使われる語義で、

患者の重症度に基づいて、

治療の優先度を決定して選別を

行うことをいう。


この概念を借用し

整体の臨床の局面で

患者の訴える不快や痛みが

おびただしく多数ある場合

その訴える対象を 

治してほしい不快と痛みの優先順位を

決定する時に使う概念である。


これによって

最優先の主訴を決定し


まず

患者が最も訴えるものから

治療を着手することである。

もっとも苦しみを訴えるものが 

わずかでも軽快と治癒がみられると


連鎖的に

他の不快も徐々に軽快になる事も

あるのである。


たとえば 

以下の例症で

患者の最主訴が顎関節症の場合、


まず

顎関節症を標的とし

これに集中し

全精力をそそぐ施術を行う。


それで

ひとたび顎関節症の

軽快のきざしが見られれば

その軽快の感覚が突破口となり 

次々と他の不快が

なだれを打って消滅していく

という様な事があるのである。


心理的に 

わずかでも軽快のきざしが 

患者に無類の希望を与える。


もちろん 

単に心理的な側面にとどまらず

患者の身体にあらわれている

不快や痛みのそれぞれの由来が

互いに密接な発症の関連性を

本来もっているという理由もあり

ひとつの不快の軽減が波及的に

他の不快の解消に

つながっていく。


の時 快癒に向かって

最大の能力を発揮するのが

血液・リンパ・自律神経

の機能であることは

言うまでもないであろう!



以上が 整体の


多重不快症候群への

治癒方法である。




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