施術室の記録



実際の施術の記録です

ただし 名前はまったくデフォルメし 人物イラストもイメージとしてあります。
生まれ年、施術の内容は すべて事実であります。



 2017年2月18日


猫背が治ったら長年の腰痛も治った

 
 
アリアナ・マリー



1957年生まれ

猫背と慢性腰痛の相関関係は 切っても切れないほど深い。

それは ヒトが直立歩行できる状態に進化していく過程で 

腰に負荷がかからないように 人体を造形されてきた経緯を学ぶと

一目瞭然であり  もちろん そこまで学習しなくても 
 
猫背のヒトが歩く姿を仔細に見ていれば 曲がった背中が

腰にズシンと重量がのしかかっている様を 目のあたりにすることができる。

だから 事実、

肩から背中が理想的な緩い勾配を描いている体型のヒトは

慢性的な腰痛は出にくいし たとえ 腰痛になったとしても すぐ治りやすい。

猫背が修正されて 長年の腰痛も治ったと 喜ぶのが アリアナ・マリーである。

最初の来院時 アリアナ・マリーは 家族問題で多くのストレスをかかえ

へとへとに疲れきっていた。 目は血走って焦点が合わずさまよっていた。

数回の施術で こうした海底に沈んだような深い疲れは一掃され

見ちがえるように晴れやかな表情になったが

数年にわたり苦しんで来たストレスから 強度の猫背になり 慢性腰痛を伴っていた。

「 だいじょうぶ あなたの猫背は ほぼ100%治りますよ 」

と 私は自信をもって伝えていた。

それは 

脊柱と肩甲骨の骨格変性がまだ起こっておらず 

筋肉群の矯正と心理的な問題で ほぼ完全に猫背を脱出できると診断していたからである。

猫背も すべての人が完全に回復するわけではない。

関係する骨格の変性が進行していれば 

その骨格の形状を復元するのは難度が高く 100%の回復は宣言できない。

そしてその後 半年ぐらい通院を続け みるみる変貌をとげていき

昨年の秋から ぷっつりと来院しなくなったと思っていたら

昨日はアリアナ・マリーから

「 先生! すごく姿勢がよくなって 猫背が治って 腰痛も治っちゃいました!」

と喜びのメールが突然はいってきた。

同時に全身のシルエットの写真が添付されており 

そこには信じられないくらいにきれいな上半身のラインが現出していた・・・

つまり

猫背が治ったら長年の腰痛も治った のである!


 2016年12月1日

ヒザの痛み この悩ましきもの 
 
ハリー・ウディ





1940年生れ
 
一週間ごとに 整体に訪れるハリー・ウディは

いつも 少し足を引きずりながら施術室に入ってくる。

悪いのは左膝だけではない

右の腰からでん部にかけて、及び頚椎症と

いわゆる多重不快症候群の典型で

ときおり見せる笑顔も 気を許すと渋面になってしまう

痛々しさを感じる。

一年前まで何もなかった左膝が 

思いもかけない痛みが出現しだした。

それまで右腰からでん部に 痛みをかかえていたので
 
その右下肢をかばう形で歩き続けた結果

左の膝に負担がかかりすぎて

よって左膝の内側 内側側副靱帯のあたりに

歩行時の疼痛がでることになった。

軟骨、半月板の損傷は少ないものの

おそらく 滑液の性情が劣化しているとおもわれ

夜間痛もときにある。

膝に連結する大腿 及び下腿の筋肉群は

おしなべて硬直が強く

下肢全体が柔軟を失った一本の棒のようになっており

歩行における膝関節への衝撃が

はかりしれない・・・

施術後 3日程は軽快だが

それをすぎると 又 苦渋の表情となるのである。

滑液の性情は

年齢とともに劣化するが

運動量の確保、栄養補給、周囲筋肉群の維持

によって それを食い止めることは可能である。

ハリー・ウディの渋面がなくなるのは 

残念ながら もう少し先であるようだ・・・

 2016年5月1日
すわれない・歩けない 痛み
 
ライアン・ライアンズ



1959年生まれ

 
「 お尻から 太ももにかけて 歩くと痛くて、
  トイレでしゃがもうとすると痛くて、・・」
「 どういう風に痛いですか? 」
「 皮膚の表面も痛いし 奥の方でズーンとした重い痛みもあるし 
  動かすと痛いし・・」
「 夜は寝れますか? 」
「 夜も 鈍い痛みがでます 」
「 いつ頃から?」
「 一週間ぐらい前からです 」

さっそく うつ伏せになってもらい 触診始める。

ライアン・ライアンズは 
肩から背中 首と慢性的な硬直で 月一回ぐらいの割合で来院。
今回は でん部から下肢に痛みの 初めての症状。 

「 何か思い当たることありますか?」
「 実はね 先生、この4月から 移動があって職場まで地下鉄と歩きになったんです
  それかなぁ っておもうんですけど・・ 」
「 どのくらいの時間をかけるの? 」
「 歩きで30分、地下鉄が20分くらいかな 今まであまり歩くことなかったから 」
診断の結果
両足ともにハムストリングスの異常な硬直と
大殿筋の下部 及び 恥骨筋
の炎症がみられた。
「 ひょっとしてハイヒールで 通勤していない? 」
「 そうです ずっーとハイヒールです。
  ハイヒールで この前 先生から教わった カカトから必ず着地するように
  かなり意識して歩いてますが・・」
原因が分かった!
ハイヒールで ヒールから着地しようとして過度に意識して歩くと
往々にして こうした症状がでるのである。
「 ハイヒールをやめて 通勤の時だけは 平靴にすれば もう出ないよ 」
「 ほんとですかヒールがいけなかったの! 」
「 そういうこと。 ハイヒールはそもそも長時間歩行には問題多いの 」
「 そうだったんだ 」
「 ただし カカトからの歩き方自体は OK. 
  つまり今回は 今まであまり使わなかった筋肉を 
  ハイヒール歩行でやり始めたために出た痛みです。」
「 わかりました。 」
 
毎年5月には よくおこるケースである。
 
2016年1月31日

カカトの痛み

 
ディケンヌ



1969年生まれ




 
ディケンヌが 右足のカカトの痛みがとれないと来院したのは
2015年の10月2日のこと 右足をひきずってやってきた
診断すると 足底筋膜炎 そくていきんまくえん の症状であった。

足底のカカトから足裏全体を縦断して5本の指先の付け根まである
膜のように広がった足底筋膜がカカトの部分で炎症をおこし
歩行時に痛みがでるもの。
運動選手のように足裏に過度の負荷を繰り返す人に出やすいが
中年以降 日常的歩行で 
この部位に負担が強くなった場合も発症しやすい。


よく聞くと 母親が脳梗塞で倒れ入院、 
その時 病院の中を駆けずり回ることが多く
また その後 介護で病院にずう〜と詰めていた。
病院の床というのは かなり硬く ここを走り回ると
結構 足への負担が大きいのである。

さらに もともと体が硬く 
足が棒のように慢性的になっている人は
下肢のいろいろな部位にかかる負荷は増大する。
その上 心理的にストレスをかかえていると その傾向は増幅する。
ディケンヌの場合 母親の脳梗塞の対応で右往左往するような場合
ストレスが 体への負荷をいやましにするところとなる。

ディケンヌのもうひとつのこの症状に至る要因に
膝下のO脚がある
そのO脚によって 足首が内側にねじれている
そのねじれで 足裏にかかる荷重の重心線が絶えずズレて
本来かかってはならないカカトの部位に異常にかかり
その酷使により
足底に痛みがでる。
その 足首の状態を 回外 
かいがい という。下図。
       

こうした 複合的な要因がかさなって 
足底筋膜炎 
そくていきんまくえん が 発症するにおよんだ.
この場合 痛みがとれるのに 2〜3か月はかかるかもしれない。
足底筋膜炎 そくていきんまくえん 
こうした複合要因がかさなって発症する場合
修復に以外に長くかかるのである。


2015年11月10日

週に2〜3回のしつこい頭痛 
 
ジェンカ



1969年生れ

ひんぱんな頭痛は 長年にわたりジェンカを苦しめてきた

頭痛がはじまると うつ状態となり 全く何も手がつかなくなる

鈍く重苦しい頭痛から 鋭く刺すような頭痛まで いろんな種類の痛みがでる

頭痛以外では

肩こり 首痛 背中痛 が慢性化し

右の股関節痛、じんましん、不整脈 ・・・・

けっこう いろいろ 悩みのタネはつきない

やはり 頭痛が いちばん苦しいようであった

初診は本年の1月26日

施術中の痛みには過敏の様なので

ソフトにおこなうが 患者はどんな感じなのか心配げであった。

上半身がほぼ全域にわたり硬直が強く

とくに頸部から後頭部にかけて 緊張度が高い

下半身も 腰、骨盤、股関節、下肢 と おおむね硬直。

頭痛が主訴なので 頭痛の軽減からねらう。

このような患者の場合は あおむけの体勢からはじめ

会話をしながら 問診と施術をかねるのがよい。

頭部の全体のマッサージからスタートし 落ち着かせるのが第一

整体の いわゆるヘッドスパは 相当に気持ちいいのだ

次に頸部、胸部、肩部、肩甲骨、腕、手のひら

と順次おこなう。

その後2週間に一回のペースで来院する、

ほぼ10カ月すぎたが 頭痛発症の頻度は少なくなったが

頭痛は 頭痛のタネが 本来何であるか? が重要であり

こちらの解決も 身体の解決と並行して はからないといけない。

心身 つまり心と体の相互の作用で発症する事が多いのも

頭痛の特徴で あるので

頭痛の施術は 気持ちよさの極限といえるぐらいの状態にして

頭痛のタネもろとも 痛みも不快も

身体から一掃してしまえるぐらい 快感の度合いを高めないといけない

それには 頭蓋骨、顔の全体、を念入りに施術するのが基本である。

老練な術者の手にかかると どんな強い頭痛であっても

その原因が 筋肉性過度の緊張からくるものであるかぎり

必ず軽減をみるのである

ただし いつぶりかえすのか? は はかりがたい。

それは やはり 頭痛のタネが複雑に起因しているからである。


 
2014年10月29日

 右肩甲骨の根深い痛み
 
コステロ



1969年生れ

肩甲骨の深奥で うずくような根深い痛みで 悩む人は多い 

ある程度の年齢に達した人は これが いわゆる50肩、40肩 ?と 疑いをもったりして

整形外科で診断を受けても これといって特定の断固とした治療がなく

肩のうずく不気味な痛みが 取れない場合

ほぼ 原因は 肩甲骨周囲の筋肉群の硬直に原因がある場合が多い。

こうした痛みは 時に 心臓疾患や肝臓 又は胃に問題がある場合も考えられるので

これら内臓疾患ではないとした仮定にたち 筋肉群に病巣があると診断した場合

つぎのような 肩甲骨の周囲の筋肉群が想定される

肩甲下筋 けんこうかきん

棘下筋  きょっかきん

大円筋  だいえんきん

小円筋  しょうえんきん

菱形筋  りょうけいきん


来院した コステロも まさにこうした いやされない肩甲骨の痛みで半年ほと苦悩し

整形外科を何軒か 渡り歩くが 明快な治療法がないまま放置されてきた


あげくのはて 整体 MIKUNI に到達したのである

肩甲骨の周囲をとりかこむ筋肉群の特徴のひとつに 


筋肉そのものの厚みという量感があるため 深奥の硬直が解消しにくく

こうした部位の弛緩の治療にあたる場合

この部位特有のテクニックをようすることである

つまり 肩甲骨をうまく回転させながら 筋肉を誘導弛緩し

骨格と筋肉を同時に連動弛緩させるテクニックが必要なのである

こうした技術により はじめて肩甲骨の内奥に こびりつく筋肉を刺激し

弛緩がはじまるのである

さらに やっかいなのは 

肩甲骨から脇下のエリアは 首から出る神経叢が近辺を多く走行し

かすかな圧迫で これらをもろに刺激し 実に鋭く切ない痛みが出やすい

したがって これら特有の痛みといかに兼ね合いながら 施術するかの

また 工夫のいるテクニックが必要とされる のである

こうした難関をすぎれば 肩甲骨周囲の不気味な痛みは

ほどなく 解決する

ただし 痛みが去っていき ほっとしても

こうした 症状の根本原因は 

もともと かつてよく運動し体格のしっかりした人が

デスクワークの過多や 運動不足により

豊富な筋肉群を固定化させ しいては硬直をもたらすというところにあるため

この要因を解決しない限り

ふたたび 発症することは 目に見えているので

患者には 

日常の意識的な運動方法を大胆に変換することがせまられるのである

かつて 若いころ 野球をかなりやっていたコステロにも

ふたたび 野球を常時おこなう習慣に戻ることを強く すすめたのである

 

2014年9月24日

ひざ裏の激痛にみまわれる 

キャンディ



1960年生まれ


4日前から ひざ裏 に激痛がおこり ビッコになってしまう

30年来 美容院を経営してきたキャンディは やむなく臨時休業の看板

知人の紹介で 整体 MIKUNI に駆け込んできた

詳しく聞くと

10年来左足のひざの表に痛みを感じ苦しんできたという

今回は右ひざの裏が 突然激しい痛みとなった


かかりつけの整形外科に行って 訴えたところ

湿布しかもらえず 激痛はやまず 途方に暮れていたという

さらに詳しく聞くと

美容院を永年にわたりやってきたので 毎日ずっと立ちっぱなし で

下半身の慢性的ムクミ 左ひざから足首にかけての常時の痛み

慢性の強い肩こり 手指のリウマチ さらには

4年前には 左腎臓をガンで全摘手術していると

いう状況で 問題は 右ひざ裏だけでないことが判明

ただし 当面は右ひざの激痛を緩和して 一日も早く美容院の店を再開したい

さっそく 診断したところ 次のように明らかになった

今回の 右ひざ裏の痛みの原因は 

 1 ひざ下、ふくらはぎのむくみが相当強く 
ひざ裏にある 膝窩
しっかリンパ節が
強い膨張を呈し 圧迫され 痛みを誘発していた
 2 ふくらはぎの筋肉で 太ももからひざ裏をまたいでのびる
腓腹筋 
ひふくきん と足底筋 そくていきん の硬直
 3 ふとももの筋肉で ひざ裏をまたいで ふくらはぎにのびる
大腿二頭筋 半腱様筋 半膜様筋 の硬直 
 4 ひざ裏にある 膝窩筋 しっかきん の硬直
 5 ひざ裏にある 靭帯と腱の炎症  

したがって 太ももとふくらはぎの該当筋肉群を 徹底的にゆるめ 

同時に リンパマッサージで 膝窩リンパ節にたまった老廃物を 

股関節のそけい部にあるリンパ節まで流し込み ひざ裏の軽快をはかった

1時間で だいぶ回復し なんとか歩行できるようになった

ひざ裏が突然に強い痛みが出た場合

こうした原因が 

多い

 
2014年9月23日

たえまない頭痛 と パニック症候群 

クラウディア



1970年生れ


クラウディアが 最初に来院したのは 昨年の梅雨どきである

すでに一年以上 通院されている 今では かなり明るくなり快活になった

当初は 文字どうり 不調の訴えは無数で八方ふさがりの状態であった

たえまなくおしよせる頭痛で ぐいぐいとしめつけられ

中途の覚醒が何度も夜におこり 極度の睡眠障害

寝ついたと思うと うなされて 悪夢ではねおきる 

やまない背中痛 それも右側だけの

昼間は 胸苦しさで 家事もままならない

首がまったくまわらないときがあり 体は棒のように硬直してしまう

食欲はけっこうあるが やせすぎて 筋肉がつかない

7年前に パニック症候群が出てきて 結局会社をやめた

ときに朝方に発作がおきて 呼吸困難になる

などなど 苦しい日々であった

・・・・・・・・・・・・・・・

この秋から 再就職のための準備がはじまった

そこまでになったのである


2014年8月16日

 結婚への体の改造
 
クロー と キム



1981年生れ
 
ふたりそろって 来院したのは お盆の暑い盛りであった

キムは大学生の頃から月経前症候群に苦しめられ

腰痛と足のダルサと股関節の痛み に悩んできたという

今年11月には結婚をひかえ その前に体を何とかしたい と

友人のクローが 整体にひっぱてきた

クローも 腰痛 胸の圧迫感 でん部痛 おなかの不快 と 訴えも強いが 

むしろ 友人のキムを 何とかしてやりたい温情があふれていた

キムの体は 骨盤の動きはまったく悪く 骨盤周囲はカチカチで

下半身全体の柔軟がなく 背中〜首にかけても強い硬直があり

股関節から腰椎につながる深層筋肉群は委縮していた

他のところで 背骨の側弯症 といわれたらしいが

側弯にまでは至っておらず 体のねじれが強かっただけである

11月までに どんなに変貌するのか

クローの友情と キムの願いに 十二分に答えたい

 
2014年7月30日

背中〜腰〜ふとももへ の激痛 

マシュー



1983年生れ

 
 
ホノルルから名古屋への飛行中で眠りからさめたとたんに

左側の 背中から腰からふとももへの激痛がおこり

3週間たっても くすぶり続け 

ハリ治やマッサージ院をまわるもかえって悪化し

整体 MIKUNI へ紹介をへて 来院となった

整体は 中学生の時から経験し なれている

むかし 腰椎椎間板ヘルニアで 痛めたことがある とのこと

さっそく くわしく診てみると

左上半身背中全体 及び 左腰椎周囲 及び 左でん部内 及び 左大腿内側 と

左側の広域にわたり 筋肉硬直が激しく

腰椎4番5番のヘルニアが考えられるも 今回の主原因は

左仙骨の仙腸関節炎症 及び 

腰椎4・5番周囲筋のきわめて強い硬直、左大腿内転筋硬直 と断定。

まずこれらの筋肉硬直を解くところから開始した

聞けば 日頃より 車の運転とデスクワークで 長時間の座位が長いという

車の乗り降りで動きはあるものの 

その身体姿勢からみて 長年にわたる座位時間の悪化姿勢が根源と推測

それは 背中の胸椎3番から12番の状態からみて推測がつく

いわゆる 猫背で 胸椎のカーブは腰痛を起こしやすい典型的な形状

根本的には この背中全体の姿勢を矯正していかないと 

腰からふとももにかけ 間欠的な痛みがでやすい状態となっている

今回はそれが ハワイ出張の疲れと 長時間の飛行機の座位で発症したと思われる

一応 それなりの柔軟な身体を戻すのに 2〜3か月の期間の見通しである

本人は 頻繁に通院する覚悟を決めた模様

これで みちがえる身体になるはずである


2014年6月18日

腕のダル痛 が 取れない
 
ダニエル



1984年生れ


一日中パソコンに向かって仕事をする人で

慢性的な肩首の強いコリがいつもあって

腕のダルサ・重たい感じの鈍い痛みが 

なかなか取れない症状で悩んでいる人は多い


ダニエルも 肩首もさることながら

腕の鈍痛に悩んでいた 鈍痛とはいっても

腕のこうした症状は 何とも形容しがたいイヤナ痛みで


ひどいときは 夜も不快で眠れなくなることがある性質のもので

またある時は しびれのような感覚もあり 不気味である

オフィスでパソコンから離れられない職種のため

腕のやすまるひまがないのだが ちょっとしたスキをみつけて

職場の同僚がマッサージをしてくれるという


   

そうしたマッサージで すこしは息がつけるが

もちろん根本的な治療にはならない


こうした場合 首肩の強いコリを激減させるのが根本治療なのである

腕にこれに酷似する症状がでる場合 十中の八九が

肩首の慢性痛があるのである

なぜそうなるかというと 

パソコン操作というものは 一見指先だけに負荷がかかっているように見えるが

じつは 肩首にかなり負荷がかかっており さらに細かく動態分析すると

上半身全体に対して 総じて負荷がかかる作業である

したがって 長時間のパソコン操作は腰痛・背中痛・肩こり・首痛と多彩な症状をうむ

肩首が硬直すると 本来、肩首で受け持っていた負荷が肩首で吸収分散できず

結局 腕への余分な負荷となって 腕をじわりじわりとおいこんでゆくのである

本来 上半身全体の運動で連繋されるべきパソコン作業が

腕にしわ寄せとなって あらわれた結果である

したがって ダニエルの整体は 腕にとどまらず 肩首をじっくりおこない

肩首が柔軟軽快になると 自然に潮がひくように 消えていった

さらに
 オフィスで次のようなスタイルでパソコンを打つことをおしえたところ

その効果は 驚くほど大きく

腕だけでなく 肩首がほとんどこらなくなったという

   

これは 胸ベルト法 といって 

腕と胴体を胸の所でベルトで巻く
 この状態でパソコンを打つのである

もちろん 当初はやりにくいが それよりも 腕と肩と首の軽快感は最高であるので

なれれば
 救世主となりえる

どういう原理かというと

つまり ベルトでしばり 脇が体側にくっつく姿勢が

腕や肩をつかわず 体幹をつかって体の動きとなり 腕や肩が解放される

よく 脇があまい という言葉を聞くことがありませんか?

それはつまり 

脇が体側から離れることを意味して よって体幹の動きがにぶることを意味する

みなさんも いちどためしてください


 
2014年5月23日

背中の ロック化 とは?
 
ロドリゲフ と ルミ



中年の夫妻




 
背中のロック化とは

背中全体の肩〜肩甲骨〜腰までの広域が硬直して

岩石のようにかたまって 一塊となってしまっている状態をさす造語であり

文字どうり 岩の様に硬いコリであり 

関節という関節が硬い筋肉に包囲され 動きが完全に拘束されて

関節の本来持つ可動域がほぼゼロに近い状態をいう

こうした状態は 特に上半身がなりやすく

背中がロック化すると 

上半身はほぼ 岩のかたまりとなっている


こうした様相の体は 中年の人に多くあり

ほとんど運動をしない生活を長年にわったてしてきた場合や

運動するにしても 決まった運動をいつも同じようにしているだけとか

激しい運動ではなく

軽い運動だけでお茶そにごすような動きだけに終始しているとか

もともとが コリ症で コッタまま対処せず放置してきたとか

で 背中がロック化しやすい

ロドリゲフ と ルミ 夫妻も そろって

そんな背中のロック化に互いにおちいった例である

こうした 背中のロック化に対する施術は

どこから ロック つまり岩石の様に硬い体に手を付けるかである

それをあやまると どんなに時間をかけても

ロック化した 体に何も変化があらわれないということになる

いわゆる 岩に風穴をあける要領で

硬い岩もどこかに わずかな風穴でもあくと そこからきっかけとなり

じょじょに軟化する手立てがたつのである

そういう意味で

こんな硬い岩石は お目にかかったことがないという言葉がでてしまうくらい

強固なロック化した 背中に遭遇すると

整体家の冥利につきることとなる

ロドリゲフ と ルミ 夫妻も そろってそんな方たちだった

わたしは 夫妻の背中の岩石を 

くりかえさせる深呼吸の誘導を主調にし

その間隙に 上半身全体の回転と回旋を組み込みながら

最終的に ふにゃふにゃになるほどに 軟化した

つきたての 餅までとはいわないが

とにかく 岩石の状態からは 脱出できた

 

2014年4月2日

はんぱじゃない 全身のダルサ
 
ローズマリー



1979年生れ




ローズマリーが 最初に整体MIKUNIに来たのは 

2013年1月20日である

多重不定愁訴 といってもいい 多くの体の悩みをかかえていた

ホームページ検索をして さがしてきたという

多重不定愁訴とは

かずかずの不快な症状があり 主の最も不快な症状が日ごとにかわり

来る日も来る日も 体の悩みに追いかけられ

一刻もすっきりしない状態をいう

こうなると いつも自分の体の様子とはりつめて向き合っていなければならず

その緊張が また次のあらたな不快を生むのである

不快の連鎖といってもいい

こうした場合

とくに 背中〜肩〜首のコリが強いのが特徴的であり

全身の倦怠感がいつもつきまとう



こうして ローズマリーは

初回以来 ほとんど 週末にいつも来院するようになった

毎回 主訴の部位と症状は変わる

今回は 「 はんぱじゃない 全身のダルサ 」がなかなか抜けない訴え

ほぼ重くしつこい全身のダルサは その原因をさぐると

ほとんどが 多くの要因が複合的にからみあい原因となっている

ローズマリーの場合も こうした複合の要因である

1  もともと人間関係が込み入ってきたり 新しい人間関係が生じてkいた時
   ストレスを感じやすい

2  慢性的に上半身の広域の筋肉緊張が強く たえず硬直している

3  浮腫が全身性でおきやすい

4  月経困難症をもち 月の半分がこのため不調

5  子宮筋腫が2013年の年末に 検査で発覚 出血多く 生理を止める薬の
   投薬。その後 副作用あり。

6  疲労がたまると 皮疹がでやすい

7  ホットラッシュ

こうしたことから はんぱじゃない 全身のダルサ が出た場合

整体施術として 以下の方針をとって おこなう

@ 副腎の機能の改善により ノルアドレナリンとアドレナリンのホルモン
  バランスをととのえる

A 自律神経失調を改善し まず副交感神経を優位にたもてる時間を
  強制的につくる

B 筋肉緊張の硬直をゆるめる

C 肝臓 と 胃 と 腎臓 と 腸 の機能改善

D ヘッドマッサージ

これにより 3〜4日間は ダルサがなく維持できるという。

ただし その時間がすぎると また 何にもしたくなくなり 

たえられない だるさが ふたたび 到来するという。

すでに こうして 3週目にはいったが

そろそろ 回復するころである。


      2014年4月1日        左目の奥が不気味に痛い




アンジェリカ

 

1981年生れ

目の奥の痛みは

まず

その原因を特定するのが優先されるが

脳腫瘍や脳動脈瘤が原因である以外は

ほぼ整体がカバーすることになる

目の奥の痛みは

筋肉性、神経性、精神性、心的、ホルモン系

等の諸因の複合である事がほとんどだから。

アンジェリカは

周期的に 目の片方の奥底が不気味に痛くなる

本日も そのため来院となった

夜間痛はなく 睡眠はかろうじてとれるとのことで

重態になる前の状況であった

アンジェリカの場合

次のような施術で ほぼ一度で快癒する

その責任病巣が すでにわかっているからで

それは 後頭下筋 こうとうかきん と呼ぶ 筋肉群で

首と後頭部を連結する部位にある

ここの強い硬直が 三叉神経を刺激し

目の奥底で 眼の裏側の脳の中で痛みを感じる

したがって

後頭下筋 こうとうかきん と呼ぶ 筋肉群を

柔軟にしてやると

たちどころに

目の奥が不気味な痛みが やむ。

アンジェリカは

もともとが 肩首まわりがよくコル

いわゆる コリ症のタイプ

ドライアイも日頃から強いので

以前 内科病院にて シェングレン・シンドロームの検査をすすめたが

結果は陰性で問題なしであったので

ホルモン系からくる痛みではない


  2013年12月31日         坐骨神経痛というもの

 



キャメロン



1985年生れ

年もおしせまって かけつけてきたのは

びっこをひいたキャメロンだった

症状としては 坐骨神経痛であるが

キャメロンの場合 少し込み入っている。  

もちろん 坐骨神経痛そのものが
 
その現れ方が 人それぞれ あるいは同じ人でも
 
日によってその症状が微妙に変化していくので
 
それぞれの坐骨神経痛が
 
大なり小なり 込み入っているといったほうがいいのかもしれない。

キャメロンの場合の症状を 克明に見てみよう。

まず痛みの起点は
 
左腰椎4番横突起からはじまり
 
でん部の外側〜股関節の大転子の外側をかすめながら

太ももの外側に沿って ふくらはぎの外側から
 
足首の外くるぶしの上部を通り 足甲までの 一連のラインを描いて

痛みが走る。

その 痛みのラインは 毎回 ほとんど定められたルートをたどり

ほぼ一回の施術で痛みは終息するが

疲れがたまると ぶり返してしまうのがパターン化してしまった。

施術の内容は 大まかにいえば、

 骨盤と仙骨が動きが悪いので その調整で可動性をたかめる。

 中殿筋と小殿筋の弛緩

 梨状筋が坐骨神経を圧迫しているので

 梨状筋をゆるめ 坐骨神経を解き放つ。

 腸脛靭帯の緊張を解く

 股関節と骨盤をつなぐ大腿方形筋 双子筋 に刺激を与え

 股関節の回旋能力を向上させる。

 大腿二頭筋のマッサージ

 足首の 足根洞を中心としたエリアの炎症を抑える。

 足首の 前距腓靭帯 二分靭帯 等の弛緩

 左脚の全体の重心アライメントラインがずれているのでこれの矯正。

以上となる。


さらに キャメロンの場合 営業の仕事柄 

自動車運転時間と座位デスクワーク時間が

長時間に及ぶのが一番の原因であるため 

脊椎の胸椎の大きな弧を描いて右転移しているので 

同時にこれも矯正しておく。


坐骨神経痛の原因 キャメロンの場合




キャメロンの 日常の座位が

左のような姿勢が長時間に及ぶために

胸椎と腰椎のねじれをうみ 

さらにでん部と股関節が常時圧迫をうけ 

坐骨神経に刺激を与え 股関節〜足甲までの

筋肉障害を引き起こしてしまう。

   
   2012年4月5日         美容師の悩み



マイク

 

1982年生れ

美容師である マイクは 連日夜おそくまで過酷な仕事で 

休みとなると横になりぐったりしてしまう日々が続いている。

常に 不調を訴えるのは 首と胸椎の上部位の強烈なコリであるが 

それ以外に不快を訴える部位は多い。

過去 来院のカルテの中味をふりかえってみると 

美容師の典型的な体の悩みの軌跡となっている。


2009年11月  

初回。背中・腰・頚の痛み発症。

じつは 今までコリというものに縁がなかったとのことで 

数日前に暴飲してから 急激に疼痛がくる。

背面の全体は 起立筋を主として広域にわたり

硬いコリを呈しているが

とくに 右肝臓の背部反応点が極度に硬化し 圧痛強い。

頚の付根 肩甲挙筋・斜角筋・上後鋸筋 等の過緊張。

右の顎関節も急におかしくなり 突如 咬みにくくなった、

急性の顎関節症である。

殿筋・大腿二頭筋・前脛骨筋 の柔軟性はまったく失われている


2010年2月  

腰痛が深刻化。おもに 右腰椎1番〜3番横の 起立筋群が異常に硬い。

背中の脊柱全体が右に傾いている。 

仕事中の姿勢がねじれながら長時間に同じ姿勢でいることの原因と思われる。

最近では 暴飲はさけているとのこと、ためか 

肝臓の背部反応点は前回に比して硬化はゆるい。


2010年12月  

腰から背中〜肩にかけて 全身が硬化して 全身のコリでつらい。

年末のため忙しく ゆっくり休養できないのがダメージになっていると 自己分析。


2011年6月 
頚・肩のコリを中心として 全身のダルサ。

猫背の自覚症状が最近、とみにつよくなる。

頚部も前方に突出していると 感じるようになった。

首の根っこの部位がとくに不快。

ふくらはぎが 夜就寝時にちぎれるようにだるくなる。

でん部の筋力がいちじるしく低下している。

最近は 新入社員の研修指導で 夜おそくまで仕事 かなりつらい日々。


2011年9月 

腰痛、 夜間に眠れず。

肩、肩甲骨まわりの硬化強く、 猫背もひどくなっている。

精気が喪失し 全体に活力の低下がいちじるしい。


2011年11月 

頚・肩に疼痛。


2011年12月 

右手の挙上しようとすると 頚椎6〜7番、

及び胸椎1〜2番にかけて痛み、挙上不能となる。


2012年1月 

左頚に痛み、側屈 回転に制限が加わり 首がまわらなくなる。

頚椎2〜4番の棘突起上が最後までゆるまず 難渋する。

右肩甲骨の内側から右腎臓の背部の反応点にかけて硬化。


2012年2月 

前回と同様の症状が 又 2週間前から発症する。

頚椎2〜4番の横突起の位置の矯正で 最終的に痛みとれる。

右腰部に疼痛。


2012年3月 

前回と同様の症状が 又 1週間前から発症する。

短時間の施術で回復するが 

次回より 短時間の施術時間で 頻繁に来院することをすすめる。



ほぼ 毎回の症状は 一回の施術で回復して 

時間がたつと疲労が蓄積して 

同じ様な症状が再発すると言うパターンを繰り返してきた。

こうした 症状を断ち切るには 

仕事の中での身体の使い方を変革していく必要があるが

それが困難の場合は 小刻みにしげく 

施術を受け 体癖をかえていく必要がある。



   2012年1月20日         いくつもの痛み




ジーナ ラモ

 

1966年生れ
  
整体 M I K U N I へは 2011年9月7日が 

初回来院となっている。


その時は 満身に負った いくつもの痛みで 困り果てていた

首を痛め 右肩が挙がらず 肩甲骨の内側が痛み 

腰の鈍痛 夜に眠れなく

様々な マッサージや民間治療を 渡り歩いてきた ジーナ ラモは 

疲労困憊の頂点だった。



姉 ジーナ ミッシェルが

その3日前に やはり 初めて整体 M I K U N I に 来院し

施術後に 感動して

すぐに妹のジーナ ラモに 電話で
 

整体 M I K U N I に行けと強引にすすめた。

それで ジーナ ラモは とりあえずやってきた。



その症状とは別に かなり陽気で

機関銃のように病歴を細かに説明してくれるので


状況は 即座につかめ 治療方針は 触診しつつ 即刻に決定できた

のを 今でもよく覚えている

その後  ジーナ・ラモは 3ヶ日おきに 

3回ほど整体 M I K U N I に 来院し 

それまで上半身全体の重いクサリのような重圧から 

なんとか脱出することができた

このとき まだ 右肩は完全に挙げるところまでは いっていなっかったが

その後も 律儀に 整体 M I K U N I に 通院し 

程なく 右肩も完全に挙がるようになる。

いったんは ほぼそれまでの宿痾 しゅくあ をまず一掃し 

何年かぶりにすっきりとした状態になった



それ以後は 疲れが蓄積し 限界点の手前で 

整体 M I K U N I に 来院する習慣となる

生来、活動的で 旅行にカラオケに酒席にと忙しく 

仕事もこなし その合間に体操教室にかよいと

かなり 動き回り 休むまもなく体を動かし続けているのだが

元来が ジーナ・ラモは コリやすい体質なので 

結構 整体 M I K U N I に来る頻度は高い。

その後も 訴える不調は 多彩で 全身の各部位にわたっている。 



でん部から太もも側面から足指までのけいれん

肋骨に呼吸で痛み出る

肩甲骨から脇のしたにかけての鋭い痛み

白内障の両眼オペ

膝下の前頸骨筋から足首への痛み

頚椎周りの硬化

胸筋から鎖骨下筋への圧迫感

棘上筋から肩甲下筋の強いコリ

などなど



本日は 3ヶ月ぶりの 整体 M I K U N I への来院となったが

膝下の帯状疱疹で数日静養していて 

その間に背中痛と肩こりと腰の鈍痛に悩まされ

苦しんできて 帯状疱疹がやっと収まったので 来たとのこと。



背中も肩も腰も 硬くなった餅のようになってしまっていた。

さらに 右の股関節まわりは 重度の硬化で収縮していた

残念ながら 一時間では 完全に弛緩ができなかったので



2・3日後に また来ますと 

北風とともに 足早に 整体 M I K U N I を後にした。