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頭痛体質をどう克服するのか
 
 



当面の頭痛を軽快にする方策は
それほど難渋ではない。
それは
整体が最も得意とする所である。



しかし
永年の頭痛体質を変換するには
それほど簡単ではなく
このやっかいな体質に
長きにわたり苦悩する人は多い。

頭痛とは
複雑系の代表的疾患であり
その克服の処方もまた複雑となる。






頭痛について
まとまった基本的な説明が
ホームページの別の箇所にあるので
先にそちらに目を通してもらうと
頭痛の基本がわかる。

下の 頭痛の項目
クリックして下さい



おさまらない頭痛


頭痛を細かく分ける

整体で治る頭痛

頭痛は首でなおす

頭痛体質の転換へ







くりかえすが
当面の頭痛を軽快にする方策は
まず
肩~首の筋肉硬直の緩和である
さらに
頭部の前頭部・後頭部・側頭部
の筋肉群をゆるめるのが
第一施術となる。

この施術により
胸と背中が一気に開放され
呼吸が驚くほど楽になる。

すると
自律神経の副交感神経優位となり
別世界に踏み込んだ様な
深いここちよさがもたらされ
あっというまに頭痛が軽くなる。

では
慢性的な頭痛体質を変換するには
どうすればよいであろうか?
そもそも頻発する頭痛は
複合的な要因により発症する
複雑系の形態をとるので

その解決方策は
自分の頭痛のタネとなる要因を
ひとつずつ割り出す事から始まる。
頭痛も他の疾患と同様に
発症に至るひとりひとりの
独自な頭痛発症システム、
つまり あなただけの特有な
頭痛・構図
頭痛・仕組
頭痛・原理

が必ずあるのである。

ではそれをどの様に追求するのか?
さっそくその旅に出発しよう!

以下の項目に従って
あなたの頭痛体質を
解明する旅に出てみよう。









 1
頭痛の個人歴史
 2
頭痛が起きる法則
 3 頭痛の痛みの様相



 4 頭痛以外の不調(随伴症状)
 5 鼻・歯・目・耳の病巣
 6 日頃のストレスの詳細
 7 心と精神の安定性


 8 血糖値の安定性
 9
鉄分の安定性


10  天気による影響





 1
頭痛の個人歴史


あなたの
くりかえされる慢性の頭痛が
いつ頃から始まったのか?

あなたの頭痛の歴史を振り返り
まずは最初あなたの頭痛が

どの時代に
どんなきっかけで 
どういう痛みが
起こったのか?

これは非常に重大な要素であり
その頭痛歴史の始まりの様相に
頭痛体質を
克服する糸口がある事が多い。

たとえば
出産を機に頭痛が始まる、

職場が変わってから頭痛が始まる、
パソコンを新らしくし頭痛が始まる、
食生活が一変して頭痛が始まる、
運動をやめてから頭痛が始まる、

あなたの頭痛の歴史の
最初の出来事は何なのか?

そのエピソード、
そのイベント、

その頭痛の契機、
まったく頭痛がなかった頃は
いつだったのか?

このような項目で
頭痛の個人史をつくってみよう。

 2
頭痛が起きる法則

あなたの頭痛は、
それが発症するに際して
ある法則のようなものが
はたしてあるだろうか?

あるいは
まったく時ならず
思いもよらず頭痛が
やってきて
まったく法則のようなものは
考えられないだろうか?

頭痛がやってきそうな何となく気配を
いつも感じて頭痛が
予測できるのであろうか?

たとえば
メールが着信するたびに
その返信をしないといけないと
思うとすぐ頭痛がでる、とか

たとえば
子供の泣き声を耳にするたびに
頭痛がでるとか

たとえば
銀行預金通帳の残高を見るたびに
頭がいたくなるとか

たとえば
時間に追われていると思うたびに
頭痛が出るとか

・・・様々である。

もちろん
そうした法則がわかれば
頭痛が起きるその要因事柄を
発生しない様に工夫をするだけで
頭痛の発症率は低下するはずである。

重要な点は
その頭痛を発症させる事柄が
なぜ頭痛をもたらすかの
自分の心身の
分析が必要である。

パソコンをするたびに
かならず頭痛が出る人は
パソコンで何をしているのか
その内容も変更して
同じように頭痛が出るのか?
チェックしないと
問題の本質にたどりつけない。

 3
頭痛の痛みの様相

頭痛の痛みの様相は
ひどく多岐にわたり
頭痛にさいなまれている渦中に
その痛みの表現を
伝えることも難儀となるが

じつは
痛みの表現を
患者自身が的確にすることが
頭痛体質を転換する上で
重要なポイントである。

なぜなら
痛みの感覚とは
頭痛にかぎらず本質的に
非常に微妙であいまいな要素を含み
たえずたゆたうものであり
刻々と変化し
とらえにくいもなのである。

このため 時に
今の痛みが 実は今の痛みなのか
過去の痛みの記憶なのか
それとも全くの幻想なのか
わからなくなる事もある。

それほど痛みとは平静を失わせる。

また
痛みを表現する際の問題は 
患者の言語表現能力によっても
大きく左右される事。

当然
表現能力が高ければそれだけ
痛みをより細かく的確に伝えれる。

同時に
自分の痛みを的確に表現できるほど
痛みの変化をより細かく
感じ取ることができる。

頭痛の軽減が始まり
その頭痛の質的変化を
より的確に表現することにより
その軽減はさらに加速されるのである。

あいまいな表現は
あいまいな変化としかならない。

このため まず
自分に降りかかる
痛みそのものの表現を
より正確に
的確にできる訓練が求められる。

くりかえすが 
これは非常に大切な事である。

ここで
頭痛の痛み表現を集積してみよう。

ズキンズキンと波打つ痛み
きつく締め付けられる痛み
キリで刺されるような痛み
ピリピリと表皮の神経に触れるような痛み
重く鈍い岩石が乗ったような痛み
えぐられるような痛み
やけただれるような痛み
ぐったりと全身がだるくなる鈍痛
 かすかな光や音にとてつもない不快感
 頭がバラバラに分解するような痛み
虫が頭中に這いずり回るような痛み

などなど
また痛みを感じる場所の
追求も大切である。

痛みのありかも
頭痛に襲われている渦中に
刻々と痛点移動する、
頭痛の痛点が一定でなく変化する、
痛点自体がどこかわかりずらく
広域に広がる、
左右のいつも同じ片側だけにでる、
両側性で左右同じ場所に出る痛み、

などなど各自の特有なものである。



 4
頭痛以外の不調(随伴症状)

慢性頭痛の場合は
随伴症状と称して頭痛といっしょに
他の様々な症状が出てくることが多い。

頭痛は 心身の安定の破綻となって
心も体も様々な異変があらわれる。

頭痛が随伴症状をもたらすのか、
それとも
随伴症状の深刻な状況が
頭痛をもたらすのか、
断定しにくいが 頭痛はこうして
全身性の疾患へと
広がる起爆剤となってしまう事も
あるのである。

随伴症状は
頭痛のたびに
いつも同一の随伴症状もあれば
頭痛のたびに異なる随伴症状もある。
慢性頭痛の克服の為には
その随伴症状を
明確に記憶しないといけない。

なぜなら
頭痛治療の際、頭痛そのものよりも
まず随伴症状を解決してから
その後に
頭痛そのものを軽減させるという
逆の手法をとる事もあり

こうした場合 
患者が
随伴症状を明確に確認していないと
もたらされる治療効果が
減殺されてしまう。

では
頭痛の随伴症状の例を挙げてみよう。

めまい 耳鳴り
ふらつき 
涙が止まらない
しびれ 
吐き気
ホットフラッシュ 異常発汗
鼻ずまり 鼻汁 鼻炎
むくみ
睡眠障害
視野欠損
失語
言語障害
冷え症
動悸 不整脈
疲労 焦燥 憂うつ 憤怒 おびえ
胃腸障害
顎関節症


 5
鼻・歯・目・耳の病巣



・歯・目・耳の疾患が
頭痛を引き起こす要因となる事は多い。


このため
鼻・歯・目・耳に
異常がないか点検することは
直ちに行わなければならない。



鼻は
4つの副鼻腔という空洞があり
これらの副鼻腔に炎症がおこると
頭痛を引き起こす要因となる。




 鼻の4つの副鼻腔
  上顎洞 じょうがくどう
  篩骨洞 しこつどう
  前頭洞 ぜんとうどう
  蝶形骨洞 ちょうけいこつどう





 



これら副鼻腔のいずれかに
炎症が起こると
頭痛を引き起こすことがある。

歯の疾患も頭痛を起こす要因である。

以下の歯と頭痛の関連を
当院に来られる
歯科医の方からの示唆を基に
歯の疾患が頭痛を引き起こす例を記す。

歯髄炎

「歯髄」とは
つまり歯の神経を指す。

歯髄(歯の根元にある神経)が
炎症をおこすもので
むし歯を長年放置していた場合は
ズキズキと痛み
頭痛を引き起こす。

進行すると歯髄が壊死して
根管治療が必要となる。

歯性上顎洞炎

重症のむし歯の放置が
長期間に及んだ場合
過去の根管治療に不備があった場合
に発症するのが
「歯性上顎洞炎」という。

つまり
歯の根管が炎症し、
鼻の副鼻腔炎を発症させ
頭痛が出るのである。

現代人において人生に一度は
目の疲れを感じたはずである。
生活の条件が遠くを見つめるより
近くを見る時間が
圧倒的に長くなっているのが
現代人の特徴であるからである。

目の水晶体のレンズは基本的に
遠くを見る時は
目の周囲筋肉群をゆるませ
近くを見る時は
その筋肉群を緊張させる。
このため近くを長時間見る事により
目の疲れがでやすくなり
ついには頭痛に至ることもある。






耳は複雑である。
そのため耳の疾患の多くは
決定的な治療法が
確立されていないものが多い。

たとえば

メニエル病
難聴
耳鳴り
めまい
天気痛
前庭性偏頭痛

など耳疾患は明解な処方が
サッと出にくい性質を持っている。

これは耳がになう主役割である
音の処理、平衡感覚の維持、
の2大任務の
そもそもの特質から由来される。

音はそもそも
それが
自分の合わない性質の音であったり
音量が大きすぎたり小さすぎたりと
しっくりこない場合これが続けば
気分が悪くなり
平常な精神をたもてなくなり 
はては
頭痛が出るほどたえられなくなる。

これが視覚と大きく違う所である。

こうして
耳そのものが担当する任務が
頭痛を生みやすい性質を
持っているのである。

音、気圧、湿度、
体の回転と傾き、重力バランス

これらが不快で耐えられなくなると
頭痛が出やすい。



日頃のストレスの詳細

ストレスが
頭痛をひきおこす元凶となることは
誰もがわかる事だが

では
その自分の固有のストレスに
どう対処すればよいのかの解決手法を
自分なりに作り上げるやり方を
きずきあげている人は少ない。

そもそも
自分のストレスを
明確にとらえる事すら
してない人も多い。

そこで
ストレスによる頭痛がある人は
まず
自分に降りかかるストレスのすべてを
明確に文字化するところから
スタートしなければならない。

そうすることによって
いままで
漠然と考えていたストレスの種が
全く別ものに転化し頭痛の様相が
一変することもあるのである。

まず
日頃のストレスの詳細を
文字化しこれを表にする。

たとえば
自らのストレスを大きな分類化する。

経済的 金銭的 問題
 健康 肉体的 問題
家族問題
愛情 結婚 問題
職場問題
思想的問題

ほぼ以上のような分類化し 
その中に
具体的なストレスとなる要項を
順次落としこんでいく。

こうして
ストレスの対象となる事項を
明確化し白日の下にさらけ出す作業。

ストレスを
白日の下にさらすことにより
自らかかえるストレスの本質を
より鮮明にし
ストレスに対抗対峙できる
強い体質を形成する。

その結果
頭痛が軽減できる方策が
見つかるのである。

また
そもそも
自分の体内にも
元来ストレスに対抗する
機能がそなわっていて
こうした心身に配備されている
ストレス対抗システムを
十二分に利用できる態勢も取りつ
頭痛の発生を
抑制するシステムづくりを
自らの体の中に建設する気構えが
求められる。

たとえば
人体に降りかかるストレスに
対抗する体の防衛システムの代表が
副腎皮質刺激ホルモンといい
ストレスを感じると脳の下垂体は
このホルモンを分泌しそれにより
副腎の現場からコルチゾールを分泌
コルチゾールが
血液中をめぐり体中の細胞において
アミノ酸と脂質の
急激な増産体制をはかる事になる。

ストレスに対抗するには
十分なアミノ酸と脂質の
栄養素の供給が必要となり
その増産をはかるのである。

また
コルチゾールの今一つの作用に
体内における炎症を
おさえる作用がある。
この抗炎症作用
頭痛などを抑制をする。

さらにコルチゾールは
免疫系を抑制し 
過剰な免疫活動により
不調に陥いった症状を
緩和する働きをする。

こうした
自らにそなわった
体の防衛メカニズムを
存分に利用して頭痛の抑制に向かう
体つくりに励まなければならない。

その前提になるのはあくまで
日頃のストレスの詳細の分析である。


 7
心と精神の安定性

心と精神の不安定と制御不能が
頭痛を
生み出しやすいのは明らかだが

では
どのようなやり方で
頭痛が生まれない
心と精神の安定と制御を
すればよいのであろうか?



その自分なりの手法が見つかれば
頭痛の発症はずいぶん減る。

心と精神の安定と
制御のやり方の基本は


ひどく逆説的であるが

まず
ひたすら自分の心と精神の存在を
忘れさせる状態をつくることである。

具体的には
激しい運動
自分の大好きな快楽
制限をもうけず夢中になれること
を徹底追求し
一日に何度か
こうした状態を積極的に作り
時間を忘れるほど
惑溺に近い状態を設定する。

これは
できそうでできにくい手法であるが
これによって
心と精神の安定と制御への道が
あっという間に出来上がるのである。

じつは 整体は
こうした状態を患者が
自然とつくれるような
心身につくりかえていく事
めざしている。

激しい運動
自分の大好きな快楽
制限をもうけず夢中になれること

を徹底追求できる心身の状態を
整体がつくるのである。

整体は
極めて短い時間で心身ともに
リラックスの極致にみちびき

それにより
それまでこだわっていた
くさぐさの
しがらみや拘泥や固執や思い込み
視野狭窄 偏執 執念 
などなどから
短時間でも 一瞬でも 
完全解放される事により
まったく新鮮な角度から

心と精神の安定化へのルートが
開けるのである。



 8
 血糖値の安定性


血糖とは
血液成分中にあるブドウ糖の量を言う。

食物の段階では炭水化物が 
体の中に入り化学変化を経て
ブドウ糖となる。

ブドウ糖は
すべての細胞の
必要なエネルギイ源となり

ひたすら炭水化物をとり続けなくても
常に安定した状態で
細胞に供給されるように
ブドウ糖を体内で生産する
いくえものシステムが存在する。

こうしたシステムの調整には
自律神経の動きが
介在しているため 
特に低血糖の状態が続くと
それを調整するために
交感神経が優位に立つ状態が続き
それにより
頭痛が到来する事になる。

以下の図は
血糖値の変化後の調整組織図である。

左側の低血糖があらわれると
交感神経が優位に立つ様子である。

また
アドレナリンが分泌されると
血管収縮が活発になり

それによって
首肩頭部の筋肉群の硬直が出やすく
頭痛が発症しやすい。



 9
鉄分の安定性

鉄の欠乏となると
貧血の問題となるが
貧血は
多くの深刻な問題を引き起こす
軽視できない問題である。

慢性頭痛の人は貧血かどうか
必ずチェックするべきである。

血液の主成分である赤血球の中に
ヘモグロビンがあり
その中に鉄が存在する。

ヘモグロビンは
酸素の運び屋であり
体内の鉄総量の70%が
このヘモグロビンである。

であるから貧血かどうかのチェックは
まず
ヘモグロビンのの測定から始まる。

もちろん
それ以外の30%の鉄の測定も
非常に大切であるが
ちょっとややこしくなるので
それは割愛する。

つまり
頭痛の原因の一つとして
鉄の不足がある事を
考慮すべきなのである。

鉄が不足していることは
慢性的に全組織への酸素が
不足状態となっている。

たとえば
筋肉で酸素不足になれば
筋肉の疲労が
とれず硬直の要因となる。
ここで
首肩頭部の筋肉硬直を引き起こす。

さらに
酸素が不足している状態を
解決しようと
脳は
自律神経の交感神経を優位にし
心拍を高かめ 血液循環を活発にし
出来るかぎり酸素を
運ぼうとするパワーを高める。

同時に
アドレナリンなどの分泌が高まり
血圧は上昇し必死に
酸素不足を補おうと作動する。

こうした
血液にまつわる活動が高まることで
頭痛が引き起こされるのである。

鉄分の安定が
頭痛体質の転換の局面を打開する
ひとつになるかもしれない。



 10
天気による影響


天気の変動に
呼応するように頭痛が出る人も多い。



雨が降る直前に
いつもひどい頭痛が出る。

朝起きた時
雲の量が多いと即刻、頭痛となる。

天気痛と呼ばれる。

太陽がしっかりでていて
さわやかな気候は
人を快適にしてくれ
曇天で しめりがちな気候は
憂鬱になりやすいのは
天気に対するおよその傾向であるが

そうした天気の微妙な動態に
鋭く反応してしまうのが
天気による頭痛がでる
つまり
天気痛である。

天気は3つの要素が
気温
気圧
湿度

重要なファクターである。

3つともにその変動が
頭痛をひきおこす要因となるが
このうちとりわけ
気圧の変動が
頭痛をもたらす要因となりやすい。

気圧
気温湿度に比べると
自覚意識がはっきりしなく
また
数字で表されても実感と直結しない。

このため
気圧の変動は
陸上の通常生活圏ではピンとこない。

ところが
気圧の変動こそ耳の中の内耳を直撃し
頭痛をもたらす大きな要因となり
いわゆる天気痛の犯人となる。

ここで
気圧の説明をすると
地上で
通常の気圧が1気圧ということは
大体の方は理解していると思う。
低気圧とはそれより低い場合、
1気圧より高い気圧を高気圧である。
そこでこの低気圧・高気圧の実際を
より細かな数字で
分かりやすくした単位が
ヘクトパスカルである。

天気予報では
ヘクトパスカルを使うので
親しみのある単位である。

1気圧がつまり1013ヘクトパスカル
低気圧とは
これより低いヘクトパスカルで、
台風時は900台が多い。

頭痛は
低気圧の方があらわれる事が多く
990,980ぐらいの低気圧でも
強い頭痛になる人は多い。

具体的に
ヘクトパスカルを実感するには
低気圧で
海水が空に向かって引っぱられ
海水潮位が
上昇する様子から理解しやすい。

たとえば
40ヘクトパスカル下がる低気圧では
海の海水面は40センチ上昇する。
台風で海が荒れるのはこれによる。

また
1気圧
1013ヘクトパスカルでは
ヒトの体にかかる気圧の重量は
いったい
どのくらいになるのだろうか?

答えは約15トンの重力が
ヒトの体の表面積全体にかかっている。
こうした気圧重力が
たえず変動しながらヒトの体にかかる。

そのほか
天体の引力・遠心力が
ヒトにふりかかり
皮膚、内臓、筋肉、
血管、リンパ、体液、
などなどと
あらゆる部位にかかっている。

こうして
気圧はヒトの体調を直撃している。

ヒトの気管のなかで
この気圧の影響を
最も敏感に受けるのが
耳の
内耳である。

耳の機能は2つあり
ひとつは音の処理であり 今ひとつは
平衡感覚バランスの処理である。

内耳の三半規管と前庭という部位が
体の
傾き前後の動き上下の動き回転等の
動きに対して
バランスを保持し
また外気圧の変化を処理して
平衡をたもとうとするのである。








内耳の三半規管と前庭は、
体の傾きや気圧の変化の情報を
収集するし その情報を
前庭神経を通して脳に伝えて
脳はその情報を処理すると
それにもとずいて
体の反応を開始する。

この時
それが体にとって
歓迎されざる者の場合
頭痛やめまいなどの症状が
でるわけである。

耳は本来 
音と気圧を処理し、
脳に伝達する役割をする為
特別な形と構造をしている。


いわゆる
耳たぶは
独特なラッパのような形状で
音や空気を吸入して
細い外耳道に流し込む
すでにこの時点で
外耳道内の共鳴作用により
音と圧力の変化は
大きく増幅されている。

つぎに鼓膜に達すると
鼓膜は
直径1センチの楕円形の薄い膜で
形成されており
音と気圧で振動する。

その振動が中耳に伝わると
空洞になった中耳の中には
3つの耳小骨が順番にテコの原理で
増幅させ
最終的には鼓膜に伝わった時点の
空気の振動力の22倍という
途方もないパワーとなり
内耳に伝わっていくのである。

内耳の中は
たっぷりとしたリンパ液で満たされ
そのリンパ液の中で 音や気圧が
電気信号に変換され
神経の束の中に
入りこんでゆくこととなる。

この内耳に
満たされている時リンパ液は
体中にめぐらされて
流動している体液であるので
耳以外の
体のどこかのリンパの流動が
問題があれば
内耳にあるリンパ液も
同様に不調となり
耳の疾患につながる



それがつまり
 

頭痛やめまいの
要因となっていくのである。


こうして
耳と全身が連結され 
耳の不調が
慢性頭痛の体質を
形成していく事になる。






 

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